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しおりを挟むそして就寝前。
落ち着いた俺は、真秋に夕方の説明を改めてした。
どう動いて、どうされたのか、仕事部屋でロールプレイして見せた。
「そこで枕をってのが、ナツだよねぇ」
「…ごめん」
「優しいから、つけ込まれちゃう」
「面目ない」
だってケホケホいってたのは嘘じゃないと思う。
経験から発作を意図的に出せたとしても、治るまで呼吸が辛いのは本当だろう。
「んで?」
「寄り掛からせてって言われて、枕を挟んで。そしたら腰に手を回されて、その、押し倒された」
「迂闊だねぇ」
「ごめんて…それで、手を押さえられた…んだっけ、ズボン脱がされて、チンコ見て笑われた」
「あら、失礼だね」
「だろ⁉︎んで、こう、足を上げられて、ケツ見られて…『可愛がられてる』って」
「舐められた?」
「なんでだよ、されてねぇわ!」
実況見分は恥の上塗りも多くて、終わる頃にはクッタリしていた。
犯罪行為もあったと思うのだが、やはりそれをどうこうしようという気になれなかった。
警察官の前で一から説明するのも嫌だし、だから性犯罪は泣き寝入りが多いんだなと、世の女性の気持ちが分かった気になった。
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