いつだって、そばに。

茜琉ぴーたん

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ブルマ

3・葉山と唯の場合

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「ユイさん、この写真見て下さい、これ…何かご存知ですか?」

葉山はやまは部屋で寛ぐ恋人・ゆいへスマートフォンの画面をみせて尋ねた。


「ん?あ、体操服、ブルマ?」

「知ってるんだ、穿いたことは無いでしょう?」

無いとは思うがもしかして、葉山はポーカーフェイスを崩さず気丈に振る舞う。

「んー、ホテルのさ、コスプレ衣装の…なに…」

「は、穿いたことは?あるんですか?」

ホテル、コスプレ、彼の嫌な予感は的中し唯へ詰め寄って問い正した。

「あの頃は着衣騎乗位がほとんどだったから、体操服のままおっぱいを揺らしてブルマで跨ったりしてないですよね?」

「してへん」

「え、『エッチな運動しよか』とか言って、それでずらし挿入なんてしてないですよね?」

「するかっ!……ないよ、インフォのページで見ただけ。こんなん穿くなら水着のほうがマシやんか、」

「はぁ…良かった…もしシてたら羨ましすぎる……あの、買ったら穿いてくれます?」

彼女の白くて短く肉付きの良い脚に黒いブルマは良く映えるだろう。

 それが現役で使われていた時代を生きていない葉山にとっては、それはやはりセクシャルなアイテム、性的な記号としての認識の方が強かった。


 しかし唯は

「嫌やん…そんなんやったらパンツのひとつでも買うてえな」

とバッサリ切り捨ててまつ毛を伏せるので、葉山はニッコリ笑い

「はい♡」

と応える。





「…ってなことがあってん。ジュンもあの変態に聞いてみたら?」

 産前休暇に入った同僚の清里じゅんは困った顔をして、しかし

「ギリ世代なのかな…聞いてみる」

と自分の夫が変態呼ばわりされた事にも動じずホットミルクをぐびと飲み干した。



つづく
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