71 / 79
7月(最終章)
70
しおりを挟む「僕、保険張りじゃない?失敗したくないビビりだから、自分から改めて告白したりする挑戦とか失敗とかしたくないんだよね」
「はァ」
「もしもの話したって仕方ないけどね…捕まえたナナさんを逃したくない。また1から恋愛するのが億劫。だから浮気なんてしないし目移りさせないくらい努力はするつもり」
「億劫って……正直ね」
「だからって妥協とか惰性で付き合う訳じゃないよ」
裏付けを欲しがるから明かしたまで、彼女が好きで人生を共に歩みたいという気持ち自体は真っ当で偽りなど含まれてはいないのだ。
「ふふっ…分かってる、分かってるわ…私も、旭くんとダメになってももう次に行く元気が無いかも」
「次々と恋愛したいんなら仕方ないけどね」
「いやァね、旭くんだけよゥ……今はね」
「今は」
「ごめんなさいね、本当…私もその点では保険張りなのね…自分で気付かなかったわ」
一生続かないと思ったから結婚を仄めかされても鼻で笑った、しかし思いつつも愛されている確証を得ようと探りを入れた。
快楽を求める恋愛はさておき、結婚生活に関しては奈々も挑戦を避けて保身に走る性分になっていたらしい。
「うん…色んなことを経てナナさんは僕を選んでくれた、僕はその期待に応えたいよ」
「…うん…よーく考えるわ…」
この夜じっとり汗ばむ肌を抱き、二人は一旦全て忘れるように、生殖を伴わないセックスにただただ興じて互いの相性を確認し合った。
・
「あ、あ♡旭くんッ、あ、ほんッとゥ…器用、な、あゥ♡」
「ん、ん?」
「じょうず、ぁ、ア♡」
「ん♡」
何事も経験だな、松井は少し黒ずんだ奈々の陰部へ顔を埋めてぺろぺろと舌を動かす。
どこがどう作用しているかは分からないがびらびらした部分もクリトリスも全体的に感じるようで、舌全体を使って彼女を苛めた。
「あ、ッく、う、そのままッ…あ、あ、あァあ♡♡♡」
「(わぁ)」
「もォっ…やめて、嫌ァ、あ、あぎらぐんッ…嫌だって、ばァ‼︎」
「ん、はい」
狂おしく悶えた奈々は溢れる快感に耐え切れず、太ももで男の顔をむにと挟んで力尽くで辞めさせる。
「連続ッの、外イキ、はァ…しんど、いのォ…はァ…」
「じゃあ次は中イキ」
「あ、あ♡♡♡」
松井は奈々の膝を開いてしっかりと脚通しを組み、先端をぐにぐにと鍵の様に穴へと当てて腰を入れた。
きゅうと閉じたソコは強固だが柔軟で、先ほどのオーガズムの余韻でぴくぴくと痙攣して…松井もぞくぞくと身震いしながら奈々の内部へと入って行く。
「きっつい…ん、ナナさん、締め過ぎ♡」
「ふゥ…だってェ…興奮…しちゃっ、てェ、あんッ♡」
「やらしいね、ナナさん、」
「やらァ、あ、ア♡」
「かわいい、かわいくてやらしいね、ナナさん♡」
ぐみぐみと噛むように奈々は松井を味わって、呑まれてなるものかと突く角度を変えれば達したことのない不思議なポイントが男を刺激する。
「んッ…ん?んー…?」
「⁉︎」
「ナナさん、これ、なんだろ、初めて…なに?」
「ッ…わがんな、ィ、私もッ、初めて、」
丸いスイッチをポチと押されるような、最奥であって横道のような。
自分の体の事ながら理解が及ばず、奈々は未知の快感に涙を浮かべた。
「ナナさんでも初めてなの?ん…なんだろ、ポルチオってやつ?なんか……んッ♡」
「ひゥ♡」
「段差、みたいな?」
「ふゥ⁉︎」
「あるね?なんだろう、」
「ひァあ♡」
「鍵穴が開いたみたいな、不思議だね、散々…突いてきたのに、未開の地があるなんて、ね、」
「あッ♡う、んン♡ふし、ぎィ、あ、ア♡」
反り方とか付き方とか、長いとか太いとか、相性と言えばそれまでなのだが、回数を重ねても未踏のまま荒らされず残っていたその地を松井は愛おしみながらずんずん踏み入る。
「痛くない?」
「らいじょオ、ぶ、あふ♡」
「ナナさん、こうやって、手、こう」
ジェスチャー通りに奈々が手を動かせば、松井は
「アヘ顔ダブルピース♡」
と下衆に彼女で遊んでみた。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる