高嶺の花は摘まれたい

おまけ（全３話）

いざ、たのもう・後編

「純平じゅんぺい、っ…あ、たしの、ナカにッ…ざ、ザーメン、いっぱい…だ、出しなさいッ」

「もう１回、お願いします」

「馬鹿……純平、あたしのお腹、純平のザーメンで…いっぱいにしなさいッ」

「うへ♡どんなんがええかな、濃いのがええかな♡」

「そ、そりゃ、濃い？の、が良いんじゃないの？」

「擬音も付けたらなおええなぁ♡」

「馬鹿じゃないの」


　私は結局、「あたしのスケベなお腹を、純平のおちんちんから出る濃いいザーメンでいっぱいに満たしなさい」という恥ずかしいセリフを言わされた。

　途切れ途切れだけどその都度タカちゃんのモノがピクピク疼くのが分かって、自分に呆れつつも腰は動いていた。


　そして、

「ミーちゃん、出る、出ますッ……お、おー…あー、どぴゅどぴゅ出てるわ、ミーちゃんのナカ、俺の精子が泳いでるわ」

と気色悪い言葉を残してタカちゃんは果てた。

「…届いたかしら」

「ハァ…さぁ？…ゼェ…休んだら、もっかいな…」

「…良いけど」


　こんな親でみっともないかしら。

　まだ見ぬベビーに想いを馳せて、私たちの楽しい妊活は続くのだった。



おわり