高嶺の花は摘まれたい

エピローグ・高石の思い出語り

86（最終話）

　そして現在。

「そう、そっちが裏筋な、ん、ミーちゃん♡上手、」

「こお？ぇぉ…」

　今彼女はソファーに掛ける俺の股座またぐらへしゃがみ込み、初めてのチャレンジに奮闘している。

「そう、あー…ミーちゃん…何をやらせても上手い、あ、あー……ん、ほなその先っちょ、お口に入れてみて、」

「……んム…ん、ん♡ふゥ」


　俺は彼女のソコなら喜んで舐めるしご褒美くらいに思っているが、させる方はどうも嗜虐しぎゃく的で萌えないと思っていた。

　なんせ俺が望むのは「されているMな自分」であって、彼女の小さな口に巨根（自分で言うのもなんだが）をぶち込むなど主従が逆転するようなことはしたくなかったのだ。

　それがどうしたことか彼女の方から「してみたい」と言うのでさせてみたら…「させているＳな自分」にビンビンとモノがいきり勃ってしまった。

　「される」のも「させる」のも甲乙付けがたし、とりあえず今日は「させる」身分で行こうと思っている。

　彼女が慣れてくれば「される」自分に身を落として嫌がって見せよう、鼻の下が膨らんだ彼女の顔を見下ろしてはそんなことを考えた。


「ミーちゃん、ぶちゃいくになってんで♡ん？主人のちんこがそない美味しいかぁ？」

「ん、ぷは、美味しくなんてな、んむ」

「やめろて言うてへんやろ、ミツキ。タマまで咥え込めや、」

「んン、んー‼︎」


　後ろ頭を押し付けると明らかに彼女は怒っていて…この後の仕返しで殴られたり罵倒されたりすることを想像すれば、俺はますます彼女の口内を俺で満たしたいと、俺で埋め尽くしてやりたいと奮うのだった。


「ッぷは…純平！苦しいじゃない‼︎」

「あ、ごめん、ミーちゃん♡恐い、」

「尻出しなさい、百叩きよ」

「ひぃ、（是非お願いします）」



おしまい

＊『備後の神の縁結び』の最終章・おまけにも高石＆ミツキは登場します。よろしければどうぞ。