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?月・最終章

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 家に帰った二人は荷物も玄関に投げたまま、するすると纏わりを脱ぎ落としながら寝室へと急ぐ。

 高石は鞄から取り出したスキンを全て手に持ち、

「よろしいですか」

とベッドに横坐りになった女王へとびろんと広げてご覧に入れた。

「…頑張るのね」

「そりゃもう、」

「あたしより先にイったら承知しないわよ」

「仰せのままに、」

「ふふっ」

「ほほ…では、」

 細い足首を握って上に持ち上げれば美月はコロンと仰向けになって、両手を開けば昨日も散々味わったソコが高石を出迎えてくれる。

「どうせやから恥ずかしい体位がええなぁ、」

「なんだって恥ずかしい…んグ!」

 柔軟体操のように膝を行くところまで押して背中の下に膝を差してやる、女性器どころか尻の穴まで高々と掲げた美月はそのみっともなさに早速涙目になった。

「まんぐり返し、ね、」

「どおすんのよ…」

高石の男性器は彼女の尻の下に敷かれている、辱めるだけなら屈しはしないと女王はギリギリ気丈に振舞う。

 しかし

「こうすんのよ」

と高石がソコへ顔を埋めればたちまち美月は慌てて足をぱたぱたと振った。

「やだ、タカちゃんっ…あ、んもぉ…な、舐めるの、好きなの?」

「んん♡」

「ゔー…あ…♡んー…んー♡」

 見慣れた天井、来週からはここで二人の生活が始まって、おはようからおやすみまで高石と共にする日々になる。

 されていることは下品極まりないのに、気位の高い自分がそれを許していることが彼への信頼の裏打ちであり…愛情の証明になるのなら身を任せたい。


「ぷは…クンニはここまでな、ゴム着けるよ、そのままね」

「背中痛い…」

「そう?ちょっと我慢よ、気が済んだら下ろすから、な、見て、ミーちゃん♡ハマんで、な、ほら♡」

 ガニ股に大きく脚を開いた高石はクレーンゲームのようにソコへ狙いを定めて、珍しい角度で美月を刺した。

「うわ、やだ、あ、あ♡」

 結合部も抜き差しまで丸見えで恥辱に下唇を噛み込んで、それでも巨大な壁のように立ちはだかる高石からの責めに恍惚の声が漏れる。

「あー、こりゃあ支配感♡おー、ずっぽし、これは子作りの時にも是非したいね、ね、ミーちゃん♡」

「ばかッ、あ、あッ♡やだ、なんで、普通ので、してくれ、ないのッ」

「正常位?そうしよか?」

足首を揃えて胸に抱き、腰を下ろしてやると美月は安心したのも束の間、新たな感覚に頭の上にクエスチョンマークを浮かべた。

「な、に?あ、」

「脚が閉じてるやん、締まるやん、俺もミーちゃんも気持ちいいやん♡」

「なんかッ…擦れて、あ♡あ、」

「Gスポットかなぁ、コリコリ、プニプニしてんなぁ、段、みたいな、んー、おー、これな、うん、な、」

「ひいッ…っフぅ、ふあ、あ♡やら、気持ちいい♡」

ナカには確かにスイッチがあって、そこを高石が叩く度にほろほろと美月はたおやかにとろけて、口元がだらしなくなっていく。

「ミーちゃん、脚震えてんな」

「ッふ…ぅ…なんか、変な…ぞわぞわしてッ…ふるえちゃう、の、ぉッ」

「深挿しな、ん、ずっぽし挿れよな、うん、」

前のめりになるとはらも押されて窮屈になって、圧迫感と高石との密着感に女王はいよいよ「責め」を実感した。

「あ、ア…っフ…だが、ぢゃ、ンっ…あ、ぁ、」

「ミーちゃん、俺の子供、いつか産んでくれるか?」

「あッ…いつ、か、」

「ほほ…ん、ほな…ミーちゃんが30歳なるまでに籍入れて…式して…子供も仕込もかな、んッ」

「ふアっ♡勝手に、決めな、いで、ェ、」

「計画性あるやろ、な、ええやろ、ミツキ、」

 脚を掴む手に力を入れると乳房もぶにと潰れて横からこぼれて、大きな乳輪が目玉のようにチラリと覗く。

「あッ♡あ、や、タカちゃんッ、それや、ダっ、」

「高石…『高石美月』や、ええ名前やろッ、嫁に、来い、なっ、」

「ゔぁ、あ!待っ、て、まッ…あ、こえ、やらッ、あ、あ、」

「ミツキ、愛してる、」

 シンプルでベーシックな愛の言葉、しかし美月の身体の興奮はそこまで上がりきらず…

「ミツ、ゔんッ♡あ、あー……イッ…て、もうた、あ、やべ、」

高石は主人に背き先に果ててしまった。
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