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?月・最終章

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「うちは平気や思うけどなぁ…うん…まぁ暴力的なのはノーサンキューやな、ミーちゃん連れて逃げるわ、ほほほ」

「暴力はさすがに無い…と思う…」

「そうかぁ、したら今のうちに思う存分楽しんどこか、なぁミーちゃん♡」

「う、ん、きゃ♡」

 腰に残ったスカートを落とせばスリップと共布ともぬののTバックショーツ、総額を聞いている高石はそろそろと脚から抜いて美月のベッドの中央へと投げた。

「パンツだけでも結構すんねやろ?」

「うん…6千円くらいね」

「俺のパンツがなんぼ買えんねん…」

「長く使うわよ、勝負下着ってやつね」

「どうせ脱いでまうのに」

「むー」

スキンを纏う高石とそんなことを喋りながら、スリップも回収してショーツの上へと重ねる。

 そして振り返ればベッドに膝をついた高石がいて、とりあえず向かい合って同じようにちょこんと座ってみた。

「そっち向いて、腕ついて」

「う、ん、」

体を回して四つん這いになれば美月はぞくぞくと気味の悪さを感じる。

 こちらからは見えないのに向こうからは見られている、完全に下手に置かれた自分に不条理さも抱く。

「挿れるよ、力抜いて、…………ん、ん♡」

「あ、…っア!」

「バックな、気持ち悪いかもしれへんけど…」

 みちみちと膣内を埋めていく高石の存在感、不穏な空気に

「え、なん、で?」

と聞けば

「内臓、気持ち悪いかもしれへん…深挿しやから」

と耳に届いたと同時にはらから喉奥を突かれる様な感覚に言葉を失った。

「はッ……?あ、……ア……ふ、」

「正常位とは、ちゃう角度の、とこに当たる、やろ…な、気持ち悪い?ミーちゃん、」

「あ…待っ、て…は…あ、」

胎をえぐられてひゅうと喉が空鳴りをして、恐ろしい物でも見たかのように目を剥けばバサバサのまつげが眉の下に刺さる。

「ゆっくりな、ん、ふー…」

「はッ…あ、あう、ア、」

「どやろ、ミーちゃん、痛い?」

「い、たくは、ない、けど、あッ…こわ、い、」

「ん、しばらく…止まろか」

 美月の腰を抱いて少し浅めに留まれば、肉襞にくひだがひくひくと侵入者の検分するかの如く高石を包み脈動を一にした。

「あふ…すごいのね…なんか…タカちゃんの…大っきさを…思い知る感じ…」

「ほほほ…負けそう?」

「負け?」

「ミーちゃんが堕ちるかぁ…望んでへんけど萌えるなぁ」

「ちょっと何言ってるか分かんない…ん…慣れて…きたかも…」

 むずむず腰をよじって男をその気にさせて、また奥まで連れ込めばその衝撃に涙と嗚咽おえつり出される。

「ひッい、あ、あ、ふッ…い、ぐアあ、」

「残念な声、やなぁ、ん♡あー…気持ちええ♡まだあえがへんな、ん♡」

「あゥ、ん♡あ…ア♡タカちゃんッ♡あ、」

 小刻みに子宮口を叩いてやるとじゅんとナカから潤いが増してきて、叫びは甘みを帯びて白い体もほんのり紅くなっていく。

「ミーちゃん、あ♡キレイよ、んッ♡」

「あフ、んン♡あ、きもち、い♡あう、う♡」

「はっ…あー、緊張、すんなぁ!明日、」

「あ、そんな、に?」

「そらそうやろォっ…大事なお嬢さんをッ、こんなんが貰う言うたらッ、構えるのが、普通やんッ、んっ♡」

「ど、同棲の、挨拶で、しょォ⁉︎」

「せやけどッ、将来的には、そうなるって、ことやんか、ちゃうか⁉︎」

「そぉ、だろう、けど、あ♡」

「緊張するッ…アウェーや、しやから、先に敵将を討ち取ったろう、思てんッ♡」

「あ、あた、しぃ?」

「ん、ん♡何言われても、ミーちゃん押さえときゃ、自信になるわ、んッ♡」

いちじるしいストレスとそれに伴って湧き上がる性欲、明日どんなに精神的に痛めつけられようと彼女を手籠てごめにしたという事実は何にも代え難い自負となるだろう。
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