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1月
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しおりを挟む「ゔぁあ♡は、らめ、らめぇっ…タカ、ぢゃ、やめ、そこッ、らめ、ッア♡」
「あー、イきそやわ、すまん、先に…イってええか?」
「イっで…」
美月はぽこぽこと高石の動きに合わせて上下する胎を上から護るように押さえて、「やっと終わる」といった面持ちで口を動かす。
しかし高石が求めていたのはハッキリとした「許可」で、
「ええか?て、なぁ、ミツキ!」
激しいスパートの中で今一度彼女へそう問うた。
責められているのは自分なのに上位に立っているのも自分、関係性の捻れがややこしい。
しかし汗を垂らして必死に腰を振る高石の姿には「奉仕」という言葉が実にしっくりと嵌り…
「イって、イきなざ、いッ!」
と高飛車に命令してやれば、
「あ、ぅあ、ぉーーーー……おーし、おー…」
と堪らなく気持ち良さげな顔をして彼は果てた。
「……ふー………ハァ、おー…ほほ…ようけ出た…ミーちゃんへの愛やで」
「馬鹿、も、もう動けな…」
「ん、また、ちょっとずつ慣らしていこ、だんだん良くなっていくよ……ほら見て、ミーちゃん♡白い」
ゆっくりと引き抜いてその量を確認させれば、美月は蔑んだ目でチラと見て、すぐに顔ごと背ける。
「包むなり捨てるなりしてよ………あ、血は?」
「んー?……最初だけやったね、出ん子もおるらしいで?」
「そ、そう……ふー……あたしも…やっと…」
思い描いていたロマンチックな破瓜とはいかなかったが、美月は大仕事を終えて脱力し、脱ぎ捨てた恐怖と今までの葛藤を回想して天井を見つめた。
「開通したからバイバイとか嫌やで?」
「しないわよ、馬鹿。こんな面倒くさい女、タカちゃんしか付き合ってくれない…てか何よ開通って」
「そういうことにしとこ、ん、パンツは履いてな。くっついて寝よ」
スキンをゴミ箱に入れて戻ってきた高石は落としていたショーツを渡し、穿かせてやる。
「待って、晩ご飯がまだよ。夕方でしょ?」
「あ、せやった…ん、でも眠たない?」
「んー…眠い」
「ちょっと昼寝してさぁ、風呂入って、んで…夜のエッチしよ、ミーちゃん」
高石は猫のようにその大きな体躯を丸めて美月に寄り添い、まだボディーソープの香りが残る首筋に鼻を当てて目を閉じた。
「何が違うの…」
「雰囲気やな、うん…いや、俺も疲れたよ…正直…別れる言われても仕方ないやり方やったし…ごめん」
「いいわよ…時折思い出してはチクチク言うかと思うけど」
美月は鼻からため息を逃して唇を触る。
いきなり口に詰め込まれた布の感触とその後のインパクトは、これまでに遭遇してきた変質者や痴漢の中でも断トツの恐怖だった。
「うん…あ、あれはどやった?クンニ」
「…何あれ…恥ずかしいにも程があるわよ…」
「でも良かった?」
「よ…かったけど…あ、あたしもシた方がいい?」
当初の高石の危惧通り彼女は「お返し」を考えているようで、知らないフリをして惚けても良かったのだが
「ん?フェラ?せんでええよ、そういうのは求めてへん。いや、嬉しいけどね」
と素直に答える。
「勉強しとく…」
「そら楽しみやね…ん…やっぱ腹減ったわ、ミーちゃん」
「うん、ご飯にしましょ」
二人は適度に汗ばんだ体でむくりと起き上がり、高石はショーツ1枚の美月へ「ハイ」とエプロンを差し出してまたひどく睨まれた。
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