高嶺の花は摘まれたい

茜琉ぴーたん

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1月

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 体全体が反り返ってビクンと大きく振動して、顔を隠したかったのか手が暴れたが高石に繋ぎ止められそれも叶わず。

 小さくピクピク痙攣しながらふにゃふにゃの口元から艶かしい声が漏れた。

「ん…ミーちゃん…脚、開いて…」

「やらッ…ふぅッ…あ…あ…」

「顔見たかった…ん、手ぇ離すよ」

 手が自由になればすぐさま高石はペチペチと叩かれ、脚を解いて彼女の赤い顔を覗くがひどくお怒りの形相なので勿体無い気がする。

「…は…タカちゃん…なんでこんな…こと…」

「気持ち良くしたかってんもん…胸とはちゃうかった?」

「分かんない…ハぁ…なんか…ダメになりそう…」

そう言って垂れた前髪を直す仕草が色っぽかったので、高石は怒られついでに大博打ばくちを打ってみる。

 閉じられた両膝を跨いで左手で彼女の左手を捕まえ、肘をシーツに付けて右手の可動域を狭めた。

「ミーちゃん、もうちょっとな、」

「なに…」

 高石は美月と目を合わせながら、自由な右手をするすると先程まで口を付けていたソコへ滑らせる。

「指2本でも処女膜は破れへんって読んでんけど…俺の指なら分からへんわな、」

「なッ…ん♡やだっ…タカちゃん!あ♡いや、こわいッ」

「挿れへん、撫でるだけよ、こんなんで貫通したらもったいないわ」

 太い指でぬるぬるのソコをなぞれば指先が埋もれては浮き上がって、

「ひッ…ふゥ♡やらッ…タカぢゃ♡ひゥ」

と美月がビクビクと肩を震わせた。

「まださっきのが残ってんねんな、エロいわ…ミーちゃん♡」

焦らして高めて、あわよくば彼女から「挿れて」と言わせたい。

 高石はくるくると決定的な所を避けながら指を這わせる。

「あ、ひっ♡ん…ッぁ♡タカちゃん…ムズムズする…はァ♡」

「挿れへんよ、大丈夫…慣らすだけやから……でも…」

「う、ん……ふぅ…♡んッ♡」

次第にゆらゆらと腰が振れてきて、「もっと来て」と言わんばかりに指を誘い込もうと不規則な動きに変わった。


「挿れてええなら…言うて、それか……ほんまに……なぁ、」

「あ……え、………タカちゃん、」

「ゴムは持ってるよ、いつでも持ち歩いてる……ミーちゃん、」

 財布の中に1枚、キーケースの小銭入れに1枚、美月に隠れてこの室内にも3枚ほど置いている。

 指か、それとも、ダメで元々…高石は指の愛撫は止めずに決断を彼女へ迫った。

「あ♡ッふ…んン♡あ…タカちゃん…叫ぶ、かも…」

「ええよ、通報されても…嫌やけど」

「叩いたり…引っ掻いたり…しちゃ、うか、も…」

「ええよ、ご褒美や」

「あたし…ブサイク、に、なっちゃう、かも…」

「そらぁ…そうなるなら見てみたいね…ミーちゃんが可愛いなかった時なんて無いからね、」


 軽蔑した目で睨んでくる時も、「馬鹿じゃないの」と突き放す時も、酔い潰れて寝言を口走る時でさえ彼女は美しい。

 痛みと恐怖に怯える顔もさぞや美しいだろうし、その後に控える悦びを迎えた時などは崇めたくなるほど神々しいに違いない。

「い、嫌って言ったら…やめてくれる…?」

「んー?…………聞き取れれば、やめるよ」

少し考え込み、高石は片眉を上げて微笑んだ後に掴んでいた美月の手を放して逃げる余地を与えてやる。

 叫んでいれば聞こえないかも、実際これまでに「やめて」と言われてすぐやめなかった前科もある。

 「そのくらいの意地悪も込みだがいいか?」と男は匂わせているのだ。

「タカちゃん…」

「はぁい?」

「あたしの事…好き?」

「好き」

 当たり前だという目をして覗き込んできた高石の首を絡め取り、美月は小さく

「タカちゃん……いれ、て、指…じゃ、なくて……タカちゃん、」

と耳元で囁き、手を解いて赤面した顔を隠した。


「任して」

高石は濡れたソコから指を離し、スキンを取りに立ち上がる。
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