高嶺の花は摘まれたい

茜琉ぴーたん

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1月

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 テコでも動かない高石にキレながらも、結局飛鳥は相談を聞いてやることにした。

「んで?なんだよ?」

ソファーの上に男性2人分の体重が乗り、更に力を入れて腰を揉んでやれば普段より軋んでいる気がする。

「いやね、俺らまだシてへんのですけどね?」

「…何をだよ」

「そらエッチ…いや、聞いて、アスカさん、」

飛鳥のイラつきはビンタとなってペチペチと高石の頭へ降り注いだ。

「気色悪い…なんでボクが貴重な休みをお前のシモの話に費やさなきゃいけないんだよっ…」

「ほな、ミーちゃん側の、女性側の視点で考えて、」

「ボクは男だぞ」

見えないだろうが飛鳥は顔をしかめて忌々しく坊主を見下ろす。

「いやね、年末に温泉旅行に行ってんけど、いざ成さん思うたら怖がって叫んでもうて…ミーちゃんがね、フロントから『何事ですかー』いうて内線まで来てもうてね、散々でしたわ」

「…はぁ…コントかよ」

「怖いんは仕方ないにしてもね、慣らしたりでけへんかなぁ思うて。何ぞアイデアでもあったら教えてもらおうと思いましてね」


 実に生々しいセックスの失敗談、しかもついさっきまでここに居た美月嬢の…飛鳥は手に体重を掛けながら彼女に同情した。

「…お前さぁ、こんな事相談されてる彼女の身になれよ…」

「アスカさんは口が堅い。バレへんから」

高石は悪気無く答える。

「はぁ。………指とかもダメなの?」

「全然。痛いって思ったらあかんくて」

「んー…時間かけて慣らしていくしかないんじゃ…ボク、ヴァージンの子とシたこと無いから分かんないな」

 飛鳥が潤を初めて抱いたとき彼女もなかなかに恥ずかしがったが、破瓜はかの痛みに慄く姿は彼も知らないのだ。

 潤は元カレに処女をあげた、それは知っているが具体的にどんなだったかなんて聞いたことがないし、悔しいから聞きたくもない。

「アスカさんでも分からんことあるんやな」

「当たり前だろ…どこまでシてんの?裸くらいは見たんだろ?」

「見てるし、ちんこ押し付けるくらいは許されてるんすよ。あとオナニー手伝ってもらったり、大きさ測ってもらったり」

 腰から背中へ置きかけた手を止めて、飛鳥は今日イチのドン引きの表情で高石の後頭部を睨んだ。

「はぁ…処女にマニアックなことさせ過ぎじゃない?よく嫌われてないで続いてんな」

「そら直視はしてくれへんけど……あとね、ミーちゃん、おっぱいでイきよるんですよ、可愛いでしょ?」

「……へぇ…凄いな。過敏なんだな」

人の体験談から得るものもある、飛鳥は今度妻へ試してみようと思い付く。

 オーガズムに達すると子宮は収縮し、乳が連動して出が良くなると聞く。

 元々乳量の豊富な妻だが、体の回復のためとかこつけてスキンシップを図ろうと思ったのだ。


「素質はあると思うんやけどなぁ…なかなか…」

「ふーん…なら……舐めてあげた?アソコ」

「へ、いや、まだやけど」

 クンニリングス、高石は自分がフェラチオをさせる気が無いので、当然美月のソコを舐めようなどとは思っていない。

 「舐めて」と命令されれば是非にでも舐めるのだが、彼女はきっとお返しに奉仕せねばと構えてしまうに違いない。

 彼女の口に自身のイチモツを突っ込むなど、興奮こそするが実行しようなどとは思えなかった。

「シてみなよ、膣でイくっていう感覚、覚えさせてあげたら案外早いかもよ?」

「ほー……どうやって?」

「ネットでも調べろよ!感じる箇所なんて個人差があるんだから」

「なるほど…」
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