高嶺の花は摘まれたい

茜琉ぴーたん

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12月

49

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 翌々日。

「ごめんね、タカちゃん…クリスマスにリベンジする?」

「ユイちゃんが泊まりに来るやろ、あとクリスマスはホテルなんかどこも空いてへんよ」

駅へ向かうバスの中で、二人は今回の旅行の反省会を開く。

「年が明けて…ミーちゃんの体調のええ日にな、防音が効いたとこでシよか、ほほ」

「うん…恥ずかしかったわね」

 結局2晩ともセックスは出来ず終いだったが得るものもあった。

 お互いの裸に慣れたし抱き合い触り合いが出来るようにもなった。

「まぁ…秋からの進捗しんちょくで言うと…順調なんと違う?むしろこの旅行でって言うのが性急すぎたんちゃうかな?」

「そうかな…ごめんね…」

「ごめんはもうやめや…家帰ってさ、昼寝してさ…イチャイチャしよ、ミーちゃんの部屋が一番落ち着くわ」

「うん…♡」


 できれば彼女のホームで進めてあげたい、その願いはもう少し先までお預けなのである。

「この髪のタカちゃんも新鮮でいいわね」

 2日に1回のペースで頭を刈る高石の髪はこの3日ほどで数ミリ伸びて、美月の気にいるジョリジョリの感触とはまた少し違って柔らかくなっていた。

「今夜剃るわ」

「うん、うちにもバリカン置いていいわよ、ふふ」


 バスはもうすぐ駅に着く、二人は人目が少ないうちにコッソリとキスをする。



つづく
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