高嶺の花は摘まれたい

茜琉ぴーたん

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11月

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「ミーちゃん、横座って、」

「うん、」

「俺はさぁ、自分が特別なんかどうか知りたいねんな。さっきも言うたけど、身持ち固いのにこんなエロい格好いきなりするんはおかしいやろ?セックスしてへんだけで、それ未満のことはシてたんか?」

「いや、キスも学生の時以来だって言ったじゃない……あたしがこんな……は、恥ずかしい格好できるのは…タカちゃんだから…よぅ……」

「ほんまかな」

「ほんとだってば……す、好きだって言ってるじゃない…セックスしてみたい欲と、彼氏に振られた時期と、タカちゃんへの気持ちがいっぱいになった瞬間が重なったのがこの時期ってだけなの、他の人にこんな…ことできないわよ…大体…ひと月半でこんなことさせる女じゃないわよ…3年とひと月半だから…できるんだから…と、特別なんだからね…」

 高石は美月の肩に顎を乗せ、エプロンの胸元からふるふると震える谷間を覗き込んで笑う。

「わかったよ……ミーちゃん、触ってええ?」

「う、ん…」

もうそれくらいでは驚かない、慣れてはいないがこの男がそれで喜ぶことを知っているから美月は従う。

 敢えてエプロンは外さず、胸当て部分をクシャッと中央に寄せて乳を露わにして、高石は手と唇を添えた。

「ん、相変わらずの乳首やな」

 乳を吸われれば仰け反った体が背もたれに阻まれ逃げきれず、それでも胸をグイと押し出しては少しでも男のやり易いように手助けをしてしまう。

「は……んっ♡」

ちゅぱちゅぱと音を立てて乳にかぶり付く高石の頭を撫で、美月は何度されても常に新しい感覚でその刺激に悶える。
 
「ミーちゃん、今度女体盛りしてみよ、」

「なにそれ…っン♡体…に盛るの?何の意味が…ッあ♡」

「意味なんかあれへんよ、男のええように使うて満足するプレイよ」

スーパーで刺身を選びながら美月の体に乗せたらどんな味がするのだろうかとふと考えた。

 そんな男の妄想をつい喋ってしまい、高石は照れ笑いを浮かべて再度乳首を口に含む。

「絶対、いや……ア♡ね、噛ま…ナイ…でェっ♡」

「んー、」

酷くすればそれだけ仕返しをしていただけるだろうか、高石は打算も込めて上の歯と舌で分厚い乳頭を挟んだ。


「ふッ…あ、あ♡」

 ロマンチックな恋をしてみたかったから見た目や雰囲気で男を選んできた。

 その結果…金を持ち逃げしたりすぐに体を求めたりのダメ男ばかりに当たった。

 浮ついた心はすぐに奪われてもこの体だけは頑なに守ってきた、その体を良いように捧げてしまう自分に何より驚いているのは美月自身である。

 自分がどんな目に遭っても話を聞いてくれた…最初は真剣に、時間が経てば茶化しながら。

 苦い思い出も浄化されて一緒に笑えるようになった。

「タカ、ちゃんッ…あ、やだっ…♡」


 20分ほど続いている胸の愛撫に美月の腰と足先は震え、スカートの尻をよじって悶える姿に高石は思う所あって一旦乳から口を離す。

「なぁミーちゃん、……イキそうなんやない?」

 指は乳首から離さずねじってその反応を見れば、

「アッ♡……ふ…ぁあ♡」

と過剰なくらいの返りがあった。
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