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11月

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 言われた通りソファーに横たわった高石の腿の上に飛鳥は跨り、体重をかけて肩の凝りを解していく。

「あ~~…たまらん、わ~~」

「間抜けな声出すんじゃねぇよ、馬鹿」

「あ、ほんまに…得意なんすね、マッサージ…」

 大柄な高石でも収まる大きめのソファー、その適度な硬さも満腹の男を夢心地へと導いてくれる。

「あくまで揉みほぐしな、マジで働いてたんだよ。昔から姉の体とかやらされてて…店でもセンスがいいって褒められた…資格も取ろうかと思ったけど通学が要るんだよ…だから我流、」

「おほぉ♡あ、気持ちええ~……さすがや、キョウ様…」

「アスカだっての!背中行くよ、おー……大変だな、体壊すと仕事出来ないだろ…しっかりタンパク質摂れよ、あと野菜な、腰も…凝ってるな…うら、うらっ」

「あ、やっぱ男の力がちょうどええな、あ、ほんまに…ちょ、定期的に来てええですか…」

「いいぜ、次からは金取るけどな…コッチはどうする?」

そう言って飛鳥がジーンズの上から尾骶骨をなぞれば、高石は「ひゃう♡」と鳴いて仰け反った。

「ひゃは♡…ん、こっちは?おい、勃ってんじゃねぇか、誰が許可なく乳首勃たせてんだ?あ?」

「すみませんっ、あ♡あかんっ♡ほんまに勃ってまう」

「暴発させんなよ、このソファー高いんだから…」

そんな事を言いつつも高石の体に乗ったまま手を挿し込んで乳首を弄り、まるで鬱憤を晴らすかのように爪を背中へ立てて食い込ませる。

「やめて、キョウ様っ…あ、あかんっ」

「黙れって、ん、ミツキちゃんかな、足音がする」

「ちょ、どいて…お願いします、」

「お前はお願いが上手だね、どうしよっかなぁ、じゃあ答えな。人ん家のリビングで虐められて、どんな気持ち?」

 足音はおそらくハッタリ、しかし真偽などどうでもいい程にこのシチュエーションに高石は燃えて…飛鳥へ懇願した。

「恥ずいです、ほんまに…やめて下さい」

「本当に?ん?」

「ほんまにっ…あ、」

「気持ちいいんだろ?ミツキちゃんにも見てもらえよ、ほら」

 空いた手を股倉へ、ちょうど玉袋に触れるように沿わせてやると高石は一層猛って、スリスリと小刻みに腰が振れ出す。

「あがんっ…あ、」

「勝手に床オナってんじゃねぇよ…答えろ、ど、ん、な?気持ちだよ」

「こ、コーフンしまずっ…キョウ様の家のリビングでっ…ソファーでっ…奥さんもミーちゃんも居る家でこんなっ…あ、」

「しつれーい…あれ、何してんの?」

ヤバい、本当にパンツの中に……と高石が思った瞬間にリビングのドアが開き、美月ひとりが戻ってきた。

「ん、ほぐしてあげてた。だいぶカチカチになってたよ」

「あら、良かったわね、タカちゃん…アスカさん、ジュンちゃん話してるうちに寝ちゃったから、もう帰るわ、」

 美月の方からは背もたれで頭と腕しか見えない、紅潮しきった顔を必死に冷まそうと高石は無心になる。

「そう、ごめんね、これといっておもてなしも出来なくて」

「もぉご謙遜を♡ご飯、すごく美味しかったわ。ジュンちゃんは幸せ者ね、ふふ」

「ボクもそう思うよ、ジュンちゃんはボクが居なきゃね、ふふ」

「ちょい…アスカさん降りて…」

しおしおになった股間を隠しながらトイレを借り、平常心を取り戻して戻ってきた高石の顔は艶々としていた。



「ほな、お世話になりました」

「大袈裟だなぁ、またスッキリしたかったらいつでも来いよ♡」

「いや、ちゃんとした整体探しますわ」

「?」


 よく分からないが仲が深まったようだ、美月は男性陣のやり取りを見上げながら「またタカちゃんを誘って来よう」と思うのであった。
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