79 / 95
2月
73
しおりを挟む「美味い」
「ね、良かった、これね、お高い油なのよ、風味が違うでしょ?」
「んー……美味い」
「もぉ、」
相変わらず何を提供しても同じリアクションの男へ苛立ちながらも、美月は笑って頬を紅く染めた。
自分から逸れることのない高石の視線、それはエプロンで包まれた素肌の胸と顔とを往復し、咀嚼の合間にニヤリと口角が上がればじゅんと内側から潤っていくのを感じる。
「ミーちゃんの裸エプロンならなんでもご馳走やな」
「変態」
「うん、せやで」
「ばか、」
彼女の頭は食後にあるかもしれない2回戦のことでいっぱいで、なんて自分は淫乱なのだろうと高石への言葉を自身にも向けて放っては唇を甘く噛んだ。
「ふー…ごちそうさん。よーし……食べ終わんの、待ってんで、ミーちゃん♡」
「え、うん、うん…」
「ソファーで対面座位な、」
「タイメン剤?うん、うん…?」
聞き慣れぬ単語の字面を想像しつつ、美月は食事を腹へ流し込んで片付けもそこそこに…胸と尻を揺らして高石の膝に乗る。
「色んなこと、教えるから」
「うん?怖いのは嫌よ?」
「気持ちいことよ」
「ならいいわよ、あ♡」
「おし、頑張ります、よ、」
高石は今宵も、持てる力を美月へ全振りしては誠心誠意仕えるのだった。
つづく
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説


会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる