高嶺の花は摘まれたい

茜琉ぴーたん

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1月

58

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 寝室の本棚の端の数冊を引き抜いて、高石は奥に落ちたスキンを掴み

「じゃじゃーん」

と陽気に見せびらかす。

「え、いつの間に…」

「次はちゃんとした所に入れさせてな、溶けたりしたら嫌やから……服、脱がそか?」

「いい…自分で…」

「着けるとこ、見る?」

「見、ない…また今度…見せて…」


 肌着とブラジャーも外し、再度顔を隠した美月はばくばくと高鳴る鼓動におののきながら、「コワクナイコワクナイ」と念仏のように唱えていた。

 先月の旅行の夜も腹は括っていたがどこか背伸びをしていた気がする。

 こうして予告無しに事故的に奪われる方が楽かもしれない…目を閉じていた美月の顔に影がかかる。

「普通の、正常位な、開くよ」

「うん、あ…」

 既に中央はぐずぐず、裸になった高石は美月の脚の下に膝をさして構え、首を伸ばして薄目の彼女へ優しく声をかけた。

「ミーちゃん、力抜いて、ちゅー、しよか。口開けて?」

「う、ん…あ……ア‼︎⁇」


 軽く口付けをした後で美月の口へピンクの布の塊が押し込まれる。

 困惑している隙に高石は彼女の片手を取り空いた手で自身を持ち上げ…美月へ…

「ん、ン、?ん‼︎……ッッ…んンンンーーー‼︎‼︎」

ズドンと挿した。


 大きく見開いた目の瞳孔は小さく絞られてチラチラ飛ぶ。

 メリメリと裂ける肉の感触、一気に道がひらけたような心象風景、そしてさすろうにも手の届かないもどかしい箇所の痛み。

 美月の断末魔にも似た叫びは丸めた肌着に吸収されて室外までは響かなかった。

「ミーちゃん…ごめんな、」

「ん、ンっ…ん~~~っぷはっ…あ、タカちゃんッ……痛……あ、」

「焦らしても同じやと思うて…ベロ噛んだら危ないし」

 高石は唾液に濡れたピンクの肌着を口から外して放り、

「ごめん、ちょっとでも楽にしてあげたかってん、」

と美月の目から流れ落ちた涙を拭う。

「騙し討ちとか…ひど…あ…」

 体を削られる感覚、内側か外側かも形容し難いその箇所、感想としては「痛い」の他に無い。

 じんじんと脈打つごとに高石のモノを締め付けて拓かれた部分が定着していく。

 高石は殴られる覚悟で一旦自身を引き抜き、少量の血のついたスキンを見て息を呑んだ。

「なぁにすんのよっ‼︎」

 そして案の定、がばと起き上がった美月にその頬を打たれてベッドへ沈む。

「いてぇ…」

「あたしの方が痛かったわよ!こんな…レイプみたいなことして……何笑ってんの、変態!」

「いやぁ…これでもうミーちゃんは処女ちゃうよ…もうちょっと慣らして、本気のエッチしようや」

高石は股間は隠さずじんじんと痛む頬を押さえて微笑んだ。

「……これから?」

「そらそうよ、俺の本気を味わってもらわんと…んー…」

血塗れになったスキンを引っ張り外して、高石は平気でモノを扱いて復活させる。

「もう…痛くない?」

「いや、痛いやろ…それを慣らすのよ」

「あの…休憩してからじゃダメ…?お風呂入りたいの…」

美月は体を隠してもじもじと、少しでも綺麗にしたいとお願いをした。

「そこはもう気にならんやろ…せっかく明るいのに…」

「ロマンチックな夜が良かった…今のところ最低の思い出よ」

「んー…ほな風呂入って、一回洗って、仕切り直そ」

「や、優しくシてくれなきゃ嫌よ、本当…恐かったんだから…」

「うん、」


 高石は美月を姫抱きして風呂場まで運び、「もう隠す必要はない」と強引に股を見ようとして再びその頬を打たれるのだった。
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