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2…胸が躍る

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 矢向くんの言い分は分かる。

 とりあえず付き合ってみて合わなければ別れれば良い。

 でも同じ職場だし、別れたら気まずい。


「(受け付けられない部分、は…無いんだよなぁ)」

 顔はカッコいいし仕事は出来るし、私を好きだと言ってくれている。

 そして私の体型も気にならないと言うし、良いこと尽くめだ。

 クールな彼の頬が赤く染まるところを見てみたい、なんて欲求も無くはない。

 彼は私に好奇心をぶつけて来たけど、私がお返しをしても良いはずだ。

 どんな顔で笑うの、照れたらどんな声を出すの、どんな風に私をエスコートしてくれるの。

 悪いところは傍にいないと見つけられないだろうし、矢向くんなら指摘すれば直してくれそうな感じはする…デリカシーは後付け出来るか分からないが。


 次にこの話題が出たら、交際を承諾しよう。

 そして、彼のことを知る努力をしてあげたいと思った。
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