先生、マグロは好きですか?

茜琉ぴーたん

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2020・初春(最終章)

107(最終話)

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 翌朝。

「……おはよ…アスカ…寝ちゃったね、」

「うん…おはよう…ふあ……あ、ジュンちゃん、これ、朝勃ち♡これも久々…」

「シちゃう?」

「シ…ちゃおうか、静かにね、」

飛鳥は枕元に準備していたスキンを自身に被せて…仰向けで待っていた妻とついに一緒になれた。


「あ……動けない…やば…」

「いいよ、アスカ、リハビリみたいなものだと思って、溜まってたでしょ、スッキリしよ、」

「う、ん、あー……すげ…ジュンちゃん♡」

「アスカ♡気持ちいいよ、」

「可愛いなぁ、もう…あ、ジュンちゃん、好き、ずっと、あ♡あ、まじ早漏でごめん、あッ…イく、見ないで、ジュンちゃん、あ、あ♡」

「ん♡」

 らしくない顔つきで飛鳥はとくとくと射精し、その目に光る涙も潤には初心うぶで可愛らしく感じられる。


 復帰戦は過去最速のタイムで終わり、

「ごめん、ほんっとう……情けない、悔しい…」

ティッシュで拭きながら、飛鳥はがっくしと頭をもたげた。

「慣らしていこ、……ふふ、でもなんか…童貞を卒業した頃のアスカってこんな感じだったの?自信なさげで、眉毛が下がってて…擬似体験みたい…ふふ♡」

「なん………そう、かも…恥ずかしいな」

「ね、今日がアスカの童貞卒業ってことにすれば?リスタート、ね、ここから鍛錬して、また…私を鳴かせたり…して?」

 潤は少しお姉さん気分で笑んで見せれば、飛鳥はジト目で

「…ならボクも、ジュンちゃんの処女も欲しかったよ」

と呟く。

「アスカ、もうあげてる…アスカとのあの夜が私のロストヴァージンだよ、本気で…そう思ってる♡」

「………ふはっ♡そう、かぁ、うん……そっか、じゃあさっきのがボクの童貞だわ、ジュンちゃんに捧げるよ……愛してる」

「ありがとう、アスカの童貞貰っちゃった♡……ふふっ、変なの、」

「変だね、ふはは」


 思わず声量が大きくなると微睡まどろんでいた娘がくああとアクビをして「ふえぇ」と頼りない声を上げた。

「綾ちゃん、起こしちゃったかな、パパが色っぽい声出すからごめんね、」

「ママがボクをいじめるからだよ……いや、子供の前でシちゃいけないね、以後気を付けよう」

「うん…ねぇ、綾ちゃんがお昼寝したら…ね、」


 誘いは嬉しいが目線の高さが飛鳥の嗜虐心をチクチクと刺して刺激して、

「…エッチだな…覚えてろよ、調子が戻ったら…前みたいに鳴かせてやんだから」

と脅せば潤は

「うん♡楽しみにしてる♡」 

と官能的に…それでいて無邪気に笑って夫を更に興奮させた。


 
おしまい





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