103 / 113
2020・初春(最終章)
100
しおりを挟む着衣のままで局部だけ繋がって、これが愛の営みかと聞かれればハッキリそうだとは断言しづらい。
それでもこの体に欲情してくれる夫に悦くなって欲しい、その思いで潤はクイと尻を反らせて飛鳥へ差し出す。
「は…気持ちいいよ、ジュンちゃん…浅いけど…ん…♡すごい絡みつく感じ…イけなくてもいいから、気持ち悪かったら言うんだよ」
「うん…♡」
ゆっくり、ゆっくりと腰を押し付けては離して、吐息は甘ったるいけど辛そうで、彼のその声だけで充分に彼女は心が満たされるのを感じていた。
おそらく自分が「感じてない」ことは飛鳥にはバレているだろう。
それなのに彼はセックスをやめられない、中断できないほどに妻の体を渇望していた…その事実が潤には嬉しいのだ。
「あ…気持ちいい…ジュンちゃんッ♡ごめん、こんな…あ、自分勝手な…セックスで…」
「大丈夫だから…アスカがいろいろ…我慢してくれてるの知ってるから…ごめんね、相手してあげられなくて…」
「謝ることじゃない、は…♡産んで、体が落ち着いたら…また抱かせて…ジュンちゃん…好きだよ…愛してる…」
懺悔と愛の言葉を喘ぎ声に交えて紡ぎ、潤の肩と首に掛かるその息も背筋から腰へ膣へと伝播して飛鳥の快感へと還元される。
体は反応する、しかしソコに入っているモノは限りなく異物でしかない…潤は飛鳥の息遣いとふにふに触られる胸に意識を集中させて興奮を演じた。
「ん♡」
「ジュンちゃんは…演技が下手だなぁ、さすがマグロ…んっ♡ごめんね、もうすぐ…イくから…終わるから…」
「マグロじゃないッ!ちゃんとできる!今は…難しいだけでッ…」
「んあ、うん…そだね、ボクが…育てた、」
飛鳥は少々荒ぶった妻の体をぎゅうと包み、ポイントをホイップするように重点的に責める。
「そうだよっ…アスカが…セックス好きな女に…しちゃったんだよ…」
「誰とでもいいの?」
「違うっ…分かってるくせに…アスカがいいの、ナンバーワンでオンリーワンなの、もう出会えない、アスカ以上に…私を可愛がってくれて…許してくれて…ドキドキ…させてくれる人…アスカしか……ぁ、あ♡」
体が感情に追い付いたのか、じわじわと上がっていた快感が一線を越えようとしていた。
「ん、あ♡ハマったかな…膀胱もだいぶ膨らんで…クリトリス弄ろうか、外イキな…お迎え、セックスだ、ん、キツ♡ジュンちゃん、妊婦になってもエロま○こだな、はは♡」
「っ下品ッ…ぁ、や、そんな…えぐっちゃ…やら…あ、うあ…」
「可愛い奥さんだな、ジュンちゃん、ボクが居ないとダメだよね、は…あー…きもちい…ジュン、あ、」
浅く突かれ敏感な所を抓られ、何より久々に耳にした夫の喘ぎ声の艶かしさに心の性感帯が大きく揺らぎ…潤は引きつって達する。
「ひっ♡ぅあ…これっやらっ…いじら、ナイでッ…らめ、ら、めぇっ~~~ッッぁあ!あ、あ♡♡♡♡」
体を丸めて腹を庇い、ぴくんぴくんと膝は振れて目からは涙、喉を絞り上げるように「アスカ…」と繰り返す妻を抱き…
「ん♡あ、いいね、ん、あ、ジュン♡あ、ま○こ最高だよ、イく、ん♡イくッ♡♡あ、あ、~~~~~ハ、あー、あー、」
夫もここ一番の絶頂を迎えた。
「あ……ジュンちゃん…大丈夫かな…?あ、張ってるな…パンツ履こうね、ごめん、無茶しちゃった…妊婦相手に…ごめん」
「そんなに…謝らないでよ…気持ち良かったから…ん…」
「チビちゃんも…ごめんな、パパのち○ぽで突かれて苦しくなかったかな、大丈夫かな?」
「語弊があるよ…アスカ…」
その後はいつものように寄り添って、唇を合わせ手を繋いで夢の世界へとトリップした。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる