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2019・薫風

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「ジュンちゃん、お仕置きが欲しいの?悪いコだな」

「いや、あ、何するの…?アスカ、痛いのは…私、やだ…」

 叩かれるのか縛られるのか、痛みや出血を伴うSMはしたくない。

 目を潤ませ談判する潤を見下ろして飛鳥は一言、

「恥ずかしいこと、だよ」

と言ってベッドに乗る。


「店を辞めるときに、自費で買ったやつは引き揚げてきたんだー…オジサンに使ったやつだけど、綺麗に手入れはしたつもり…ん、寝て、」

潤は仰向けに寝かされ、飛鳥は手に持っていた革の何かを彼女の頭の下、うなじの辺りへ挿し入れて長さを確認し始める。

「足りるね、うん…よし、ジュンちゃん…先に下を脱ごうね、上は着たまま♡」

されるがままにスカートもショーツも脱がされ、充分に恥ずかしい姿になった潤へ更に指示を出す。

「脚、上げて…ここの輪っかに通して、そう……柔らかいね…上手だよ…ん、調整するね」

「やだ、アスカッ…これ、」

「今更だよ、ふは♡犯して欲しいポーズ♡」

 膝の裏を持ち上げる形で潤は両脚を大きくM字に開き、ヤジロベエの中心にあたる首の後ろには吊られた自身の脚の重さがずしりとのしかかる。

「首が痛いなら脚に力入れて持ち上げとくんだよ、ジュンちゃん…エッロい♡んー…逃げないんだもんなぁ、嫌がらないんだもんなぁ…ふは♡」

「やだって…やだ…」

「暴れると食い込むよ、ウレタンのクッションは入ってるけど…まぁ痕になるかもね」

飛鳥は手首のネクタイを一旦解き、以前使った白い手錠に付け替えた。
 
 そしてネクタイで手錠と首の後ろの拘束具とを繋ぎ、いよいよの逃走もできないほどに固められてしまう。

「おっぱい開こ♡ごめんね、」

「きゃあッ」

 ブラウスの裾を持ち上方向へ無理やり開けば、プチプチと音がして全てのボタンが飛んで行った。

「破れなかったからセーフ…ん、可愛いブラだねー…これも壊しちゃったら怒る?」

「怒るっ…やだ、やっ…」

「ふは♡まだ余裕だね…新しいブラ着けて男とデートかぁ…透けてたんじゃないのかな…」

 ブラウスは厚手で紺地に小花柄、中が透けるようなタイプの物ではない。

「無いって…デートじゃないし…」

 デザインが気に入って買ったばかりのレースのブラジャー、飛鳥は前面を内側へ折り込んで乳首だけを露出させる。

「千切るのは忍びないもんね」

「やだ…」

 飛び出した乳頭はぴんと勃ち、体の揺れに合わせてふるふると上下左右に動いてそこに落ち着かない。

「いいザマだなぁ……清里きよさと所長、」

「!」

スラックスを脱ぎ落としながら久々に飛鳥の口から出たその名前、ゾクゾクと羞恥心がこみ上げて居た堪れず潤は顔を横に振った。

「…さぁて、トイレのカレンダー見たけど…明日か明後日が生理予定だったよね?」

「そうだけど……なに、やだ、アスカ、やだ!やっ、あ、」

抵抗など口ばかり、体と入口は完全に飛鳥へ開かれて捧げられて、当然のように彼はそこへ膝をつき先端をぬるぬると押しつける。

「ローション足すね。……ふふ、ナマでスするよ、いいよね?」

「なんでよッ…やだってば…」

「悦ばせてあげる、所長…病みつきになるよ、ね♡」

 唇を舐めながら腰を深く下ろせば、くぱぁと待ち構えていたジュンのソコがローションごとむしゃむしゃと飛鳥を呑み込んでいった。

「はぁ……ッあ♡、なん…っア…や、」

「あー…やべぇ、気持ちいい…あ、ナマ初めてだね…所長どう?美味しい?ん?」

「やらッ…あ、すかッ…抜いてッ…あ、あぶな、い、らめッ…」

大きく見開いた目の中に小さくなった瞳が揺れて濡れて、愉悦には程遠い表情で潤はもがき逃げようとする。

「ハァ…♡いいね、所長ッ…はぁ♡あー…やべぇ、んッ♡生セックス超気持ちいいな…」

「やらっ…ア…」

「どーにかなりそ…あー…ふふ♡なに、抵抗してみなよ」

「れきなッい…」

吊られた脚はジタバタするしか出来ず、結合した腰は少しその角度を変えられるくらい。

 革が回された膝裏に飛鳥の手が掛かれば、温かさで食い込む痛みがじわじわと癒えていく。
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