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2019・新春
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しおりを挟む「見て、コレ…ジュンちゃん…真っ白♡前のデートからオナニーも我慢してたんだ♡相当溜まってた…」
「え、それ…数週間体に溜まってたの?」
「んな訳ないじゃん…男の『溜まる』ってそういうことじゃないんだよ…」
悶々とした気分が鬱積する、発散させないエネルギーが「溜まって」沈殿して、そのような意味であるが潤は疎かった。
「出さないと体に悪そう…」
「んー…タンパク質だからね、分解されて体内に戻るらしいよ…まぁ感覚は分かんないよね、ムラムラする感じを精液で可視化してるような…投影してるような…そんな感じ」
「へー…男子文化って全然知らないの…面白いね…」
そんなことも保健体育の教科書に書いてあったのだろうか、一生懸命学んだつもりだが憶えてはいない。
「じゃあ…あるあるだけど、尿検査ってあったじゃん?前日の夜にオナニーしたら再検査になっちゃうんだよ」
「え、なんで?」
「尿道に残ってた精子が入っちゃって、タンパクが検知されちゃうの…朝一番の採るだろ?ふふ、みんなの前で『再検査』なんて言われた日にゃ、公開処刑だよ」
「なにそれ、初めて聞いた…男子だけ教えてもらうものなの?」
課外活動合宿の前に女子だけが集められて生理の話を聞いたように、男子だけそんな説明を受ける時間があったのか。
潤はそんな想像をしたが違うらしい。
「兄ちゃんから聞いたり、口伝で広まっていくんじゃない?思春期くらいになるとね、」
「へぇ…毛が生えてるとか、そういうのも比べたりした?」
「したね、生えてると恥ずかしかったり…中学生になると生え過ぎてると揶揄われたり…今の子も同じだろうね」
「個人差があるのにねぇ…」
人と同じであるのがベター、「みんな違ってみんないい」は子供心にはなかなか響かないものである。
「ジュンちゃんは?女の子もそういうところ見るだろ?」
「あー…私、生理が始まるの周りより遅くて、だから説明とか聞いてもピンと来なくてね。水泳の授業とか休んでる子を見ても『なんで泳がないんだろ?』とか思っちゃって…なんかズレてたのね…さすがに言わないけど…」
「へぇ、」
「でも発育は良かったから、小学校高学年とかになると胸も大きくなってきて…ブラ着けるのは抵抗があったかな。透けるし…白い下着って透けるのよ、学校って融通効かないから…あれは恥ずかしかったな、」
ピンクを許可してしまうと濃いピンク・派手なピンク…とエスカレートしてしまうことでも懸念しているのだろう。
いまだに「白い下着」は清純の象徴、王道にして孤高の存在である。
「何色なら透けない?ピンク?」
「そだね、肌に近い色合いが透けにくいかな、男性の肌着も白だと透けるじゃない、あれ不格好だよね」
「たしかに」
性差・個体差・男女あるある…間にそんな話を挟みながら、飛鳥は存分に潤を抱いて仕事への活力をチャージした。
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