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2018・大暑
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しおりを挟む部屋へ帰ったら潤はもう一度大浴場へ向かい、ぽんぽこに膨らんだ腹を少しでも凹ませようとサウナで汗を流す。
一方の飛鳥も露天風呂付きの大浴場へ行って開放的になり、前も隠さず仁王立ちで火照りを冷ますなど露出に近い行為をして他の入浴客の視線を攫った。
「あー、気持ち良かった♡人は多かったけど、それが逆に良かったよ」
「?浸かれた?良かったね」
その言葉の真意には気付かず、潤は素直に返事をする。
「さーて、夜の部、始めよっか…ジュンちゃん♡」
「ん…はい…」
「おいで、こっち…」
地上7階、昼間遊んだ広大なプールを見下ろすバルコニー…部屋の明かりは落として、頼りは月と星のみ。
「ここは角部屋、隣は空室。調べてあるよ」
「うん?」
飛鳥は浴衣の前をはだけて、
「ジュンちゃん、練習しよう。ボクの…舐めて元気にしてよ」
と提案した。
「え、嫌だよ、ちょ…」
「大声は出さないで、先っぽだけ、ね?ボク喜ぶよ」
「ええ…」
開放感のあるバルコニーに飛鳥は立ち、境目の内側へ潤は跪いてボクサーパンツの腰へ手をかける。
「案外、嫌がらないね」
「嫌だよ、嫌だけど……喜ぶんでしょう?」
困り顔と泣きぼくろが月明かりに照らされて実に悩ましげで美しい。
パンツを下ろせばそれだけで元気になったモノがビヨンとフリをつけて飛び出し、潤は小さく「わぁ」と驚いた。
「どうすればいいの…?」
「本能で…んー、舐めて、ペロペロしてみてよ」
「ん……」
「わぁ♡」
いやらしく開いた口からピンクの肉がぺろんと出て、モノにおずおずと接触すると先端をそのまま口内へ含んでしまう。
「うわぁ♡あ、ぱっくんしちゃった、ジュンちゃん…エロい♡」
「んぐ…」
口内に入れたままれろれろと舌を動かして感触を確かめ、意外と平気だったのか潤は深く喉まで咥えてみた。
「あ、は…ジュンちゃ、ん♡えっち、あ、もっと抵抗すると思ったのに…は♡」
「(ふしぎ…案外平気…)」
風呂上がりの飛鳥は無味無臭で…毛も一定の長さに揃っているし清潔にしていることが分かるし、好んでする程ではないがそこまで嫌でもなかった。
前に舐めさせられた精液は独特な味がして嫌な感じがしたが、今夜のコレは何のクセも無いまさに肉の棒である。
これで悦ぶなら、たまに頼まれてする分には吝かでない…そう潤がぼんやり考え始めたのに。
「あ、あ、ん、もういいよ…元気になっちゃった」
「ん……ぷは…もういいの?」
「うん、こんなに順応するとはね…想定外。ボクが虐められてるみたいで癪だから…交代ね。ここ、手ついて」
飛鳥は窓をガラガラと閉めて、窓枠に手をつくよう求める。
「星空見ながらシよ、」
「何言ってんの…あ、」
飛鳥は潤の背後へ回ってグリグリと尻へ股間を押し付け、抱き枕の様に彼女の肢体を腕で縛った。
「お外見て、キレイだね、星と…山と…昼間は海も見えた…監視カメラくらい有るかな?ジュンちゃんは浴衣脱いじゃ駄目だよ、万が一に備えて…いや、撮られてるって意識しようか。セックスしてませんけど?って顔でシてみてよ、はは」
「は…?ゔんッ♡」
裾を捲って指を這わせ、2本の脚の中央へ挿せばそこの布はもうしっとりと濡れていて、
「準備万端じゃん、待ってた?」
と問えばふるふると首を横へ振る。
カーテンも全開き、目前のガラスには暗い部屋と妖しく嗤う男が反射して前からも責められているようだ。
「脱ごうね、……新しい?これ…可愛いね」
脚から抜き取ったショーツを褒めて足元にポテと落とし、上半身はピッタリくっつけたままで自身も下着を外してスキンを装着した。
「お外…見ててね、ほら…ジュンちゃんが元気にしてくれたのが入るからね、硬くなってるから…味わってね、ね、ジュンちゃん…ん…♡は♡」
「あ…ア♡ふッ……ぁ、あ…やだ、あ♡」
室内と室外、どちらの暗さにも目が慣れてしまい、潤は内だ外だと考えずに声まで抑えて控えめに喘ぐ。
「声も我慢するの?なら窓開けちゃう?」
「やだッ…ぁあ♡ふア、は、あー、アスカぁ♡は♡」
「ん、可愛い…声は、漏れない、から…しっかり、鳴いて。旅行は…人を、開放的にッ、するねッ、」
「ゔぁ♡はー、ンぁ♡あ、気持ち、いい♡やば、イ」
問わずとも感想が出てくる、相当にこのシチュエーションに酔っていると見えて飛鳥も奮わずにいられない。
腰を強く打ち付けて鳴かせ、ジットリと深く奥を掻き回して言い表せぬ快感に泣かせ、ピンと張った脚が崩れかけると腹を抱いて角度が変わりまた鳴いて。
「昼間はボクだけイっちゃったから…ジュンちゃんはボクの2倍ね。サービスサービス♪」
「要らな、ッあ♡♡ら、め…っあ!…あ、」
体を丸めて自分で当たる所を変えながら…
「ふゔッ♡あ、あ♡らめ、らめッ………ァあ!あ♡♡あー♡♡」
潤は1回目の昇天を迎える。
「情熱的だね、ジュンちゃん…あ、ボクも♡ん…ん…ン♡♡んッ♡♡あ♡いっぱい出た♡あ…サイコーだな、夜景と…ジュンちゃんの浴衣…ん、ベッドに寝よ、おっぱい見たい」
「あ、歩けな…抜いて…」
「ん、このまま♡」
「抜いてぇ…♡」
飛鳥が3回、潤が2回…最終的にイった回数はこの通りで、「潤は飛鳥の2倍」を律儀に守った彼女は差である残り4回分…指で舌で丁寧にイかされて泥のように眠るのだった。
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