上 下
35 / 113
2018・新緑

34

しおりを挟む

「あっ、あッ……はっ…んぅ…~~~~♡♡♡…あ……抜い、てっ、トメ、て…せんせ…、」

床でぴくぴくと虫のように疼くパートナーを眼下に収め、飛鳥は少し冷静に、でも手は止めず、当然先ほど投げたリモコンを探すこともしない。

 時間差にして数秒、潤の後を追って飛鳥も絶頂を迎えた。

「んは…はー♡あー、あーーー………♡♡」 

頭に血が昇り、普段は絶対にしないのに、モノを水平に構えて潤の可愛らしいチュニックの上にパタパタと白い熱情を噴射した。

「ははっ♡ざまぁ…、はぁ…、はぁ♡……さぁて…落ち着いたから…虐めようかなぁ」

飛鳥は賢者の気分を振り払い、舌舐めずりをして再び女王の顔になる。


「せんせ、…退いて…もぅ、お終い…」

「名前で呼んで」

「アスカっ…」

「様、まで付けるか?ふふっ」

自身の膝を潤の股間に付け、憎い兄弟をぐりぐりと中へ押し戻す。

 自分磨きなんて生易しいものではない、飛鳥にとってはコレはあくまで穴を虐める棒でしかないのだ。

「ギっ…いヤっ…あ、あ、ふッ…アス…カ、」

「ん、どうする?連続イキしてみる?」

「やらぁッ…もぉ、むリっ…おがじ…ぐ…ナるっ♡」

「女の子は底無しだろ?天井知らず。羨ましいなぁ、な?」


 飛鳥はグジュグジュに濡れたショーツを遂に剥がし、擬似棒の根本を掴んでゆっくりと抜き挿しを始めた。

「ボクさぁ、寝取られとか絶対無理なんだけど、コレも似たようなもんだよね」

「なに…?ねとら…?」

 聞き慣れない単語に、虚な目の潤が反応を返す。

「ネトラレ、パートナーを、他の奴に取られるやつ。寝取られるって言うだろ、人様の定位置にズボズボ入りやがって……あ、ジュンは彼氏を女に寝取られたんだったな?」

「ケンタの事はもぉいいって…ムかしのっ♡はな…シっ♡あ♡」

「ほー、ケンタっていうんだ、元カレ…なぁ、ケンタのセックスと、このオモチャ、どっちが気持ちいい?」
 
 思わず口をついて出た元カレの名前を飛鳥はしっかりと心に刻み、また虐める材料ができたと口を大きく横に広げて笑んだ。

「どっちとか…もぉ忘れたっ…わかんなっあ♡ひっ♡」

「元カレの、前戯も無くて自分本位に動いてイったらオシマイの下手なセックスと、ボクにズブズブされてるオモチャと、どっちがイイかって訊いてんだよ」

唇はニタニタと、その端をふるふると震わせ、歯をぎちぎちに噛み締めた飛鳥が問う。

「こっ、ち、が、イイ、ぅ…くァっ♡フッ♡」

「どっち?あぁ?」

「アすカ、にっ…♡シて…もらウのがっ♡ぎもぢっ…イいッ♡れすっ…あ、やらっ…らめ、らめぇっ♡~~~~♡♡♡」

ビクビクと腰から足先まで震え、1回目からあまり時間を置かずにじゅんは2度目の昇天を迎えた。

「……だよなぁ?だろうナァ?あー…、ボクのぶち込みてぇな…ふん…あと1回イけたら終わりにしてやるよ」

少しばかり溜飲が下がったか、しかし潤へ過酷なノルマを言い渡す。

「もぉ、むりっ♡止めテ…感覚が…無くなっちゃう…うわぁっ⁉︎」

立て続けのオーガズムにその心臓もばくばくと大きく体に響き、思わず押さえようと胸に縛られた手を置いたら、その指に白い粘液が触った。

「ふはっ」

 それは先ほど飛鳥が放ったドロドロの精液、見たことはあってもこんな風に触ることが無かった潤はあからさまに嫌がった。

「ボクの精子だ、いたわってやってよ」

「やだっ…は……なに…」

「ふふ」

自分の子種を汚物扱いされ、カチンときた飛鳥はそれを左の親指ですくい、床に組み伏せた潤の口元へ運ぶ。

「あーんして?ジュン」

「い、やよっ…やらっ、」

「舐めた事ある?ケンタにフェラはしなかった?」

「無いよっ…断った!…ちょ、やだっ」

潤にとってそれは排泄物、口にするなど絶対に有り得ない。

「ジュン、あーん、」

「いや、」

「ジュン、直接舐めるか?ほら、あーんは?」

「……あ、」

潤は涙袋をヒクつかせ、両者を天秤にかけて軽い方を取った。

 相次ぐ振動にはらを犯されながら、おずおずと閉ざした唇を開き舌を出す。

「ほら、舐めて。美味しそうにね」

「んっ……!………はァ…」

「上手…ジュン、いずれ、フェラチオも教えるから。覚悟しておいてよ」

「やっ…だ、よ……ムっ…」

 自身の精液を舐めとらせ、ご満悦な飛鳥はだらしなく開いた口から親指を離した。

「キレイになったね、ジュン、どんな味がした?」

「よく…分かんない…しょっぱい…?」

「ふふ、そう、……そろそろ3回目行こうか」


 その後はアスカの手でズポズポと抜き挿しされ、彼女はノルマを達成させられる。

 しかし床に投げたはずのリモコンが見つからず、イった後もしばらくは縛られたまま喘ぎながら放って置かれる可哀想な潤であった。


「どこ投げたっけ……あ、動かないでね」

「先にッ…抜いテよォ…あ、あ、ア~~~♡♡♡」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

性転換マッサージ

廣瀬純一
SF
性転換マッサージに通う人々の話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

人違いで同級生の女子にカンチョーしちゃった男の子の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

ニューハーフな生活

フロイライン
恋愛
東京で浪人生活を送るユキこと西村幸洋は、ニューハーフの店でアルバイトを始めるが

ぽっちゃりOLが幼馴染みにマッサージと称してエロいことをされる話

よしゆき
恋愛
純粋にマッサージをしてくれていると思っているぽっちゃりOLが、下心しかない幼馴染みにマッサージをしてもらう話。

処理中です...