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2018・早春
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しおりを挟む自宅の近くまで戻り、新規開拓したホテルへとしけ込んで、
「先生、ここ衣装貸し出しあるよ。大きいサイズも」
卓上のインフォメーションを読みながら潤が仕返しのように情報提供した。
「は?まだボクの女装見たいの?」
「んー、私ばっかりドキドキしてムカつくー…恥ずかしがったり、慌ててるとこ見たいんだけど…動じないよねー…」
「えぇ…いや……なに?フロントに内線すればいいの?」
「ダイヤルボタンでいいんだって。これ、チャイナかわいい♡」
「はーい…いや、恥ずかしくないからなぁ…たぶんご期待に添えないよ」
飛鳥は手順通りにボタンをプッシュし、届くまでの間にシャワーを浴びに風呂場へ向かった…既に軽い運動済み、汗をかいているのだ。
「(恥ずかしくはないんだけど、ドキドキはしてるんだよなぁ…伝わらないねー…)」
ドキドキの原因は羞恥だけにはあらず、しかし彼女はそれが分かっていない。
飛鳥が風呂から戻ると既にチャイナドレスは届いており、潤が開封して自分の体に当てていた。
「もう来たんだ…」
「うん、裏口の投函口にね。着てみて」
飛鳥はその場で袖を通し、望み通り大柄だが細身のチャイナガールに扮してやる。
「わ、キレイ…クールビューティー♪」
指先で拍手しスマートフォンのカメラを構えようとするのですかさず飛鳥は取り上げ、腕を目一杯伸ばしてインカメラで二人のキスシーンを撮影し…
「はぁ…所長に着て欲しかったよ…じゃあはい、よいしょ」
と彼女のゴムウエストのワイドパンツを躊躇なく足首まで下ろした。
「ぎゃっ」
「はい、万歳して、そう、いい子だね」
上も下も良いように脱がされ、ボンデージ姿の潤は彼の脱衣を手伝おうと手を出すも捕まってぎゅうと握り返されてしまう。
「えっ、先生は脱がないの?」
「ん?女装のボクに抱かれたいんじゃないの?」
「なにそれ、私もお風呂…やだ、違うって…わっ♡」
単純にキレイな飛鳥を見たかっただけなのだが、意図せぬ方に解釈されているようで…彼はチャイナドレスの深いスリットを少しめくり、いきり立った自身をチラ見せした。
「ほら、ギンギン。所長の女王様姿キレイだから♡ゴム付けるから待ってね、コス汚すなって書いてあるから、気を付けよ」
「う、ん…」
「どの体位にしようか?映えるのは立ちバックかな…」
「映え?」
「おいで、ここの壁にしよう。パンツだけ脱ぎな」
「あ…」
潤は肩を抱かれ促されるがままに壁に向かって立ち、そしてツヤツヤした革のパンツを身をよじりながらずり下ろす。
「ここ、そう、白くて可愛いお尻突き出して…角度上手になったね、…んっ…♡」
「……」
彼の侵入しやすいように高さ・角度を変え、それが無意識にできていることを本人に指摘されて気づき、潤はハッとする。
そして照れる間も無く温かい肉の塊がナカへ入り、待ってましたとも言わんばかりの喘ぎ声が漏れた。
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