23 / 113
2018・早春
23
しおりを挟む自宅の近くまで戻り、新規開拓したホテルへとしけ込んで、
「先生、ここ衣装貸し出しあるよ。大きいサイズも」
卓上のインフォメーションを読みながら潤が仕返しのように情報提供した。
「は?まだボクの女装見たいの?」
「んー、私ばっかりドキドキしてムカつくー…恥ずかしがったり、慌ててるとこ見たいんだけど…動じないよねー…」
「えぇ…いや……なに?フロントに内線すればいいの?」
「ダイヤルボタンでいいんだって。これ、チャイナかわいい♡」
「はーい…いや、恥ずかしくないからなぁ…たぶんご期待に添えないよ」
飛鳥は手順通りにボタンをプッシュし、届くまでの間にシャワーを浴びに風呂場へ向かった…既に軽い運動済み、汗をかいているのだ。
「(恥ずかしくはないんだけど、ドキドキはしてるんだよなぁ…伝わらないねー…)」
ドキドキの原因は羞恥だけにはあらず、しかし彼女はそれが分かっていない。
飛鳥が風呂から戻ると既にチャイナドレスは届いており、潤が開封して自分の体に当てていた。
「もう来たんだ…」
「うん、裏口の投函口にね。着てみて」
飛鳥はその場で袖を通し、望み通り大柄だが細身のチャイナガールに扮してやる。
「わ、キレイ…クールビューティー♪」
指先で拍手しスマートフォンのカメラを構えようとするのですかさず飛鳥は取り上げ、腕を目一杯伸ばしてインカメラで二人のキスシーンを撮影し…
「はぁ…所長に着て欲しかったよ…じゃあはい、よいしょ」
と彼女のゴムウエストのワイドパンツを躊躇なく足首まで下ろした。
「ぎゃっ」
「はい、万歳して、そう、いい子だね」
上も下も良いように脱がされ、ボンデージ姿の潤は彼の脱衣を手伝おうと手を出すも捕まってぎゅうと握り返されてしまう。
「えっ、先生は脱がないの?」
「ん?女装のボクに抱かれたいんじゃないの?」
「なにそれ、私もお風呂…やだ、違うって…わっ♡」
単純にキレイな飛鳥を見たかっただけなのだが、意図せぬ方に解釈されているようで…彼はチャイナドレスの深いスリットを少しめくり、いきり立った自身をチラ見せした。
「ほら、ギンギン。所長の女王様姿キレイだから♡ゴム付けるから待ってね、コス汚すなって書いてあるから、気を付けよ」
「う、ん…」
「どの体位にしようか?映えるのは立ちバックかな…」
「映え?」
「おいで、ここの壁にしよう。パンツだけ脱ぎな」
「あ…」
潤は肩を抱かれ促されるがままに壁に向かって立ち、そしてツヤツヤした革のパンツを身をよじりながらずり下ろす。
「ここ、そう、白くて可愛いお尻突き出して…角度上手になったね、…んっ…♡」
「……」
彼の侵入しやすいように高さ・角度を変え、それが無意識にできていることを本人に指摘されて気づき、潤はハッとする。
そして照れる間も無く温かい肉の塊がナカへ入り、待ってましたとも言わんばかりの喘ぎ声が漏れた。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
【R18】隣のデスクの歳下後輩君にオカズに使われているらしいので、望み通りにシてあげました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向け33位、人気ランキング146位達成※隣のデスクに座る陰キャの歳下後輩君から、ある日私の卑猥なアイコラ画像を誤送信されてしまい!?彼にオカズに使われていると知り満更でもない私は彼を部屋に招き入れてお望み通りの行為をする事に…。強気な先輩ちゃん×弱気な後輩くん。でもエッチな下着を身に付けて恥ずかしくなった私は、彼に攻められてすっかり形成逆転されてしまう。
——全話ほぼ濡れ場で小難しいストーリーの設定などが無いのでストレス無く集中できます(はしがき・あとがきは含まない)
※完結直後のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる