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先生、マグロは好きですか?2017
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しおりを挟むそれから30分ほど経った頃、潤が目を覚ました。
「あ!あ、え…どこ…」
「ホテル♡だよ、所長」
「先生…あ、そっか…あ」
お互いの呼び方は元に戻っていて、潤はゆっくり起き上がり差し出された水を飲む。
「気絶ってほどじゃないけど、イッた後にすぐ寝ちゃってたんだよ。クラクラしない?」
「うん、…大丈夫…」
「ね、気持ち良かった?」
少しもじもじしてから潤は飛鳥にきちんと向き直り、
「うん…初めて…こんなの…ありがとう」
と素直に伝えた。
「こちらこそ、ごちそうさま。でももう少し、させてね」
「うん?」
そして暗闇に蠢く影が2つ、ベッドの上で口付けを交わす。
飛鳥は髪を掻き上げヘアゴムで束ね、潤の脚の間へ顔を埋めぺろぺろと、熱い舌先をソコに当てて動かした。
「んふ♡」
「!せん、せぇ、なんか…、なに、こ、れっ」
「あい?ん、あ、舌ピアス、さっき復活させた。尖ってないから大丈夫だよ」
「そういうことじゃなくて、ンっ♡あ、異物、感…すごい…あ♡」
「えお、…っぷは、でも気持ちいいよね…?んむ…」
唾液の音が次第に大きくなり、濡らした部分に吐息が当たって湿った生温かさを感じる。
「は…ん、ぅあ♡あ、やだ…」
「ね、こっちのも舐めてみる?」
「い、や!」
「そんなに嫌がんないでよ。もう、えい」
じゅくじゅくに濡れたソコに右手の中指を当て、ふにふにと慣れた手付きで玩んでみた。
「!せ、ん…せ……ハァ、」
潤の食い縛った歯がほどけ、息が漏れれば飛鳥は親指もソコに当て、
「所長、ここ開くとき、何て言うんだったっけ?」
と意地悪な質問を投げる。
「わ、すれ、た…」
「えー?教えたじゃん、ほら」
「知らな、いっ」
「あぁそう。じゃあ開かずに指挿れちゃうよ?このびらびら巻き込んでも知らないからね」
びらびら、とは女性器の、つまり小陰唇のことである。
「もぉ!んな事わざわざ口に出して言わないでよ!」
「だから、開こう、って。ほら、」
「…………く…ぱぁ…」
潤の搾り出した声を受けて飛鳥はソコをしっかりと開いて中指の腹を当て、男は指の先だけ少し挿れて彼女の反応を見た。
「くぱぁ♡、ね。なに、恥ずかしくなった?」
「恥ずかしい言葉なんでしょ?…下品…なのは嫌、なの!く…っひゃあ!あ、」
「すごい音するー♡」
「ぜん、ぜぇ♡あ、それっ、やめっ♡」
「やめて欲しいって声じゃないんだよねぇ……もう一本挿れてみようか」
第二関節、根本まで、挿して、抜いてを繰り返し、人差し指もソコに添え、粘りを纏わせて中指と一緒に挿し入れる。
「イっ…!や、」
「……指でここまでかぁ。大丈夫?」
セックス本番ならともかく、前戯で足先まで酷く震えるので飛鳥は少し心配にもなる。
「か、関節、のっ感じ、がぁ♡は、あ、ちが、くてっ」
「………あぁそう♡もっと増やしてみたくなっちゃうね」
「ぜん、ぜぇっ!も、あ♡それっ♡やっ、あ、…やだっ、きもち…いのぉ…♡」
「うん、正直でいいね」
「あ♡はぅ、あ、あ、待っ…て、マっでぇ♡そこっ♡あ♡あ、あ♡イっぢゃ、ゔ♡」
「待たなーい、ボクも気持ち良くなりたいもん。先にイッちゃってよ」
急かすように指を奥へ、奥へ、突き立てれば、
「アあ♡マ、あ、やぁっ♡も、センセっ、も、は♡あ、あ、ゔあっ♡ア♡あーーーー♡♡♡………あー」
びくんと背中が浮き、2本の指が抜けない程にナカがきゅうと狭くなった。
「所長かわいい♡指でイッちゃいました♡って感じ?写真撮ろ♡」
「やだっ、そういうのはダっ♡あ♡」
飛鳥は近くに控えさせていたスマートフォンに手を伸ばし左手で構え、潤は言い切らないままに快感の波に再度拐われて行った。
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