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おまけ

棚卸しお疲れ会兼ハロウィンパーティー

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 棚卸し後のとある夜。

「ねぇアスカ、今度小規模で棚卸しお疲れ会するんだけど、行っていいかな?」

食事を終えたじゅんは、食器を片付け始めた夫へ催し物の案内を始める。

「もちろん…送迎するよ、」

「ありがと…それでさ、アスカも一緒にどうかな?個人の集まりだから部外者が居ても大丈夫みたいなの」

 贔屓や不正競争を防ぐためにメーカー・提携スタッフは店全体の会合には出入り禁止となっているが、小規模の集まりならば特に不問とされているのだ。

「いいの?是非に付き合うよ」

「でね、あの…ハロウィンも兼ねるらしいんだけど、何かして行く?ミツキちゃんたちはギャルコスでまとめるらしいんだけど」

「は、本格的じゃん……いや、負けてらんないね」

そこは自分の得意分野、飛鳥あすかは昔取った杵柄でにわかにコスチュームを着てみたい欲でうずうずし始めた。

「負けていいよ」

「本当ならジュンちゃんがしてたわけだろ?その名代のボクが何もしないわけにはいかないよ…ギャルね、うんうん♡」

「……ボンデージはやめてね?」

「だめ?」

「だめだよ!」


 かくして飛鳥は張り切って久々の女装に取り組み…それなりに楽しい会となるのだった。



*会の様子は家電屋シリーズの10月編にちょこちょこ出てきます。
 同時期の夫婦の様子は『高嶺の花は摘まれたい』の11月編・1月編にも載っています。
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