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2018・落葉

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「え、あの…」

「田舎でしょ?玄関にも鍵掛けてないんだよ…無用心だよね」

飛鳥は慣れた足取りで階段を上がり、先程の山に面した部屋から12畳分程の広いバルコニーへ出た。

「えーっとね……あ、これこれ」

隅に置いてあるコンテナの蓋を開ければ中にブルーシートが畳んで入れてあり、飛鳥はそれを出して広げ、足元の板場に敷く。


「アスカ、なに?お弁当?」

「あ、それもいいね、でも…もっと美味しいの、食べたいんだよ」

嫌な予感、彼の顔は笑っているがじりじりと潤に迫り、出入り口から少しずつ追いやられて逃げ道を塞がれてしまった。

「夏に旅行した時に、空見ながらシたの気持ち良かったじゃん、外でシてみたかったんだ」

「え、やだよ」

「捕まらないならいいみたいなこと言ってたじゃん」

「外でスること自体が…やだ、」

裏は山、前は道路と田んぼ、隣の家とは畑を挟んで約80メートル、反対側に関しては100メートル以上も建物が離れている。

 周囲を囲む柵は胸の高さまであり、透かしの部分にはすだれが巻き付けられていて内側の様子は外に見えないようにはなっているが。

「きゃ、」

 飛鳥は暫定婚約者の腕を掴んで足を払いブルーシートへ寝かせ、

「大声出す?運が良ければ誰か来てくれるかもね」

と首元へ唇を這わせた。

 頭の上には紅葉と空、鳥がくるりと回って蜻蛉とんぼが飛んで…背中は痛いしどうもムードに欠ける。

「アスカ、やっぱ無理…背中痛いし…せめて室内で…」

「ん、じゃあ立ってスる?」

「外に拘らなくていいじゃない、って言ってるの!開放感はあるけど…落ち着かない…」

もう既に潤は半裸、上着とブラウスは脱がされワンピースの肩紐も落ち、キャミソールとブラジャーは捲り上げられ丸い胸が露出している。

「たまにはワガママ聞いてよ、婚約者だろ?」

「結構、いつも聞いてあげてる…あ、まだッ…」

 腰まで落ちたワンピースを床へ捨ててショーツを脱がし、

「あぁ、こんなもんでいいか」

と潤だけ全て剥がされて靴下のみの丸裸にされてしまった。

「や、アスカも脱いでよぉッ…」

起き上がって手で胸を隠し、膝をすり合わせて悶える姿が男の心に火を付ける。

「あぁ♡いいね、紅葉山をバックに白いジュンちゃんが…綺麗だよ。写真撮ろうね」

「やだってば!や、アスカっ…」

 飛鳥はスマートフォンを構えてブルーシートに座る潤を容赦なく激写し、その出来にニヤリと悪いわらい方をした。

「立つ?外からは見えないよ。あー、いいね、ポルノって感じ…可愛い…バイブ持ってくれば良かったね」

「もうやだ、服返して…」

「ジュンちゃん、手離して、膝開いて…ね、できるでしょ?いい天気だよ…ジュンちゃん♡」

「と、撮ったら終わる?」

靴下に包まれた足先をくにくにと曲げ伸ばし、どうなるかなんて分かり切っているのに潤は僅かな可能性に賭けてみる。

 潤はM字に開脚して手も下ろし、顔だけはふいとそっぽを向いてカメラのシャッター音を待った。

「あ、綺麗だよ♡ジュンちゃん…そこ、手で開いて見せて?ん、くぱぁって…ね、いい子だね…」

「何枚撮るのよ…」

言われた通りにしてやるとカシャカシャとシャッターを切り、飛鳥のため息も俄然色っぽくなってくる。

「ジュンちゃん、ここ寝てみて…初めてのコト、シよう」

「痛いんだけど……なに……え、あ、え?ム……んン⁉︎♡」

「は…ん、ん♡んっ♡」

 視界を覆うのは飛鳥の脚、隙間に肌の色と薄い毛の色。

 先に口に押し込まれ、引けた腰を抱かれて身体を返され熱い舌がそこに這い…頭と腰とが二つ巴、つまりはシックスナイン、互いが互いの陰部を舐め合う体位である。

「あブ…んんッ♡アむ…ん…ムぐ…」

「ふは♡ジュンちゃん…美味しい♡お顔もここも可愛いねー…頑張って、完全に勃たせてよ」

「むグ」

なぜこんなことに…?半ば自棄やけになりつつ潤は気を遣りそうになりながらも口の中の飛鳥を舌で転がす。
 
 やはり撮るだけでは終わらなかった、己の愚かさと湧き上がる性欲を嫌悪しながらもこの男を嫌いにはなれず…少しでも悦んでもらいたいと尽くす姿勢を見せた。

「あ…エッロ…屋外シックスナイン…いいね…最高にエロい…ジュン、上手だよ♡可愛い婚約者だな、」

 口では褒め称えながらも腰は打ち付けるように動かし、2~3分させられたところでようやく飛鳥は体を離して潤を降ろしスキンを取り出した。

「どうするのアスカ…ほんと、ここ背中痛いの…」

「屋外は立ちバックが主流だもんね、でも立つとおっぱい見えちゃうからねぇ…それよりさ」

ぺたんと座り直した潤の脚を開き、座位の体制で飛鳥はきっさきを付けた。

「声、我慢できるの?ジュンちゃん」

「でき、やだ、あ、あ♡」

にじり寄ってずぷずぷと挿入すれば互いにその結合部がしっかりと見えて、潤は飛鳥の予想通り喘ぎ声を漏らす。

「ふは♡自分から受け入れてるくせに、カマトトぶっちゃってやだね、ジュンちゃんは立派な淫乱だよ♡野外セックス好きなんだよな、ん、」

「きら、い…あ♡」

「なんて言うんだっけか…獅子舞だったかな?この体位…局部はよく見えるけど…やっぱ正常位にしようかなぁ、腕倒して、寝転がってよ、」

「いやだ、ってば、ぁ♡」

「じゃあボクが下ね、しっかり動けよ」

飛鳥はゴロンとビニルシートに体を倒し、脚を整えて無理やり騎乗位にさせた。
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