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2018・早春
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しおりを挟む「あっ、……ふゥ……ぁ、」
「ほら、あっち見てよ、鏡、映えでしょ」
指された先には壁付の大きな姿見があり、ボンデージの自分と、チャイナの飛鳥が腰だけくっついた状態で立っている恥ずかしい様子が映っていた。
おそらくこの使い方が正解なのだろう。
二人の体はぴったりと姿見の幅に収まって、突いて抜いてを繰り返してもフレームアウトすることが無い。
「うわ、あ、あ、恥ずっ、やだぁ…ンっ!は♡あん♡」
「長身チャイナ女装子に襲われるMの女王様、か。いいじゃん、ニッチ過ぎて需要無さそうだけど……おっぱい見せてよ」
飛鳥は潤の胸元に手を回し、真ん中のファスナーを少しずつ、胸がぽろんと溢れる所まで下ろして手を離した。
「わたしっ、Mじゃ、ないっ…」
「そうかな?ふふ♡おっぱいも拘束されてる、エッチだな…もっとここで動こうか?」
「らめっ…ベッド、行きたいっ…脚がっ、立たない…はァ♡」
「ん、いいよっ、抜かずに歩ける?ふっ」
壁から手を離し振り返ってベッドの方へよちよちと小股で歩くと、その振動に合わせて寄せて上げられた胸がたぷたぷと踊る。
「ん、そこ手ついて、動くよっ♡」
「やらっ…あ、あ、は、くぅ…ハ…」
彼女は「ベッドで寝てシたい」と言ったのであって、決して壁よりベッドに手を付きたいわけではなかった。
意見する暇も与えず、飛鳥は凶暴なソレを一層激しく潤へ打ち付けた。
しかしながら体の屈折が大きくなると穴の角度も変わるわけで、先ほどとは違う位置をゴリゴリと擦り上げられて気をやりそうになる。
「は、あ、いいね、興奮、してる?ぎゅうぎゅう、してくる、じゃん♡」
「はっ、らめっ♡あ、あ、当たって…ア♡やらァ…は♡アんっ、はァんっ♡」
嫌だのダメだのは様式美、その言葉さえも噛んで舌足らずになってきているのだから飛鳥は当然止める気にもならない。
「声、出てるねっ、いいね、どうよっ?チャイナに、犯される、気分はっ?はァ♡」
「わけ、わかんないっ、あ、ア、ア、ひゃぁ、あ♡」
「んー、これもう脱いでいい?脚が開きにくいや…」
「あ…うん、私も…休みたい…脚が…」
「え、休ませるわけないじゃん、このままベッドに膝ついて、うん、そう」
どうやら今日の1回戦はとことん後背位で責めると決めているのだろう。
繋がったまま潤の細い腰をしっかりと掴み、ベッドの淵で四つん這いの状態にさせた。
その飛鳥はやっとチャイナドレスから解放され、ニヤニヤと接合部を見下ろす。
「ふぅー…女王様がワンコみたい…いいザマだね」
「ァ、あ♡はっ、アん、ぅあ、」
「あー、気持ちい♡抜かずに高さ合わせてくれてる…エッチだな」
そう言って潤の尻頬をペチンと叩く。
ベッドの高さに潤の腿の長さを合わせると、脚が長い飛鳥でも挿入するには爪先立ちになってしまう。
彼女は両膝を開いて尻の高さを下げ、彼の股間に自身を合わせるという健気な小技をこれまた無意識に行っていた。
「あ、ア!ふゥッ♡は♡」
肉襞を擦り、抉り、押し、内臓が押されて声が漏れ、
「自分からSM観に来るなんて、言うと思わなかったなぁ…いずれ見せるつもりだったけどさ…やらしい、オンナ、」
そう言い捨てられた身体をゾクゾクと血の気が駆け巡る。
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