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2018・早春

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「この前の先生の女王様、すごくキレイだった…」

せっかく待たずに座れた人気ディナーの席で、酔ったじゅんが場にそぐわない話題を出す。

「ん、ンッ…」

飛鳥あすかは咳払いし周囲を目線だけで確認して、先ほど注いだばかりの烏龍茶を半分空けた。

 くだけた雰囲気の店だが、食後とはいえそんな話をするにはまだまだ時間が浅いのだ。

「えへへ」

「…酔うの速いなぁ…所長、ニットの胸元浮いてる。それ以上かがまないで」

「んー♡」

 ほとんど入ってない梅酒ソーダの氷をマドラーで突きながら、潤はうっとりと片頬杖で飛鳥を見つめる。
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