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先生、マグロは好きですか?2017
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しおりを挟む「ん?…セックスでイッたことない?前の男はどうやって終わってた?」
「向こうが、イったら、おわ、り…で…」
それを聞き、いよいよ腰の動きを止めた。
「はぁ、ほんとつまんない男だね、そりゃ楽しくないわな。いい?じっくり肌を合わせて、どこがいいって意思疎通しなきゃ分かんないよ?」
「そう…?」
「当たり前だよ。AVじゃないんだから。下調べも無しでササっと試合してKOなんて無理だよ、余程のプロでない限りね。セックスって泥くさい汗くさい共同作業なんだよ」
「ん…」
「ほら、ボクに任せようとしないで、イイ所教えてよ!ね!」
動き出した熱い身体、再び押し寄せる衝撃に、そこに繋がった潤の身体が過剰に反応する。
「んっ!はあ♡あ、んっ♡それっ♡あ、あ、せん、せ、」
「口が、だらしない、ね、ジュン、」
「あ♡せんせ♡あ、ぅあ♡ここ、あ♡やば」
不意に名前で呼ばれ、体が呼応した。
「あ、すげぇ、キツい、やるじゃん、ココがイイんだ、コレな?あぁ、すげぇわ」
「…せんせ、その、言い方、」
「うん?」
「男っぽく、て、カッコ、いい♡ゾクゾク、すゆ♡」
潤の唇がワナワナと震え、言葉を噛む…彼女は、先程から自分が何度も舌足らずな言葉遣いになっていることに気付いていないようだ。
「…ぽいじゃなくて、男だから、ふ、あー、ダメだ、もうイっとこう、同時にとか無理だから、ジュンをイかせてからね、やめろっつってもヤメないかんね、」
「ふぁい、」
飛鳥は最高に滾って、なんとか持ち堪えている。
もう少し、もう少しで中イキさせてやれそうな気がするのだ。
「アんっ♡ぅあんっ♡セんっ!セ、は♡」
「アースーカ、先生じゃなくて、アスカ!」
「あ、すか、アスカ♡っふ、」
名前を呼ばせ、飛鳥の唇も波型に震い、一層腰に力が入る。
「ぁ、あ!っふぅっ!だめ、もぉっ!あ、あ♡コえ、あ、らめ、らめ、イっちゃ♡イイ?あたし、できてゆっ?」
「あー、いいよ、最高だよ!イけよ!」
「もぉ、もぉっ♡やらっ♡らメっ、あ、あ♡むりぃっ!あ、こわ、い、」
頭をぐりぐりと「いやいや」を表すも、体は隙間なくぎゅうぎゅうに彼を呑み込んでしまっているのでどうも説得力に欠けた。
天辺はもうそこまで迫って来ているはず、飛鳥は潤の胸の突先をぎっと摘む…
「こわく、ないよ!ほら、もう、ね、イこ、」
これが、トリガーになった。
「アふっ♡あ、もぉっ♡も、ムりぃ♡抜イ、で、や、あ!あ♡あ、アーーー♡♡♡」
「お♡あ、あ、」
細い体は足先までぎゅうっと丸まり、ぴくんぴくんと痙攣する。
初めてのセックスでのオーガズム、潤はしっかりと目を見開き、追って飛鳥もその温もりの中で果てた。
「うおっ、アっ、ゥあ………………っは、あ♡すげ♡これ、中イキ、あ、まだ出てる…やべぇな、ジュンちゃん」
「は…あ…」
「抜くの勿体ねぇ…」
「ぬい、て…」
飛鳥は渋々引き抜き、スキンを処理してベッドサイドのペットボトルを手に取り口にする。
潤はくったりと仰向けになり、顎をつんと上げ息を吐いていた。
「所長、飲む?」
「………」
「…ねた?」
彼女はあられもない姿でさっきの間に寝息を立てていて、飛鳥はその口元に手を当て一応呼吸を確認してから布団を掛けてやる。
「…ふん」
そしてうるさいテレビを冷めた目で一瞥し、電源から落とす。
リアルな女を抱いた後、作り物のセックスは吐き気がするほどに汚らわしく感じたのだ。
「すぐもう1発いきたかったのになぁー」
まだ治まらない男はボヤきながらシャワーへ向かい、時折感情に任せて乱暴な言葉が出たのを思い返して渋い顔で頬を掻いた。
体をしっかり洗って再びバスローブに袖を通してスマートフォンを確認、カバンのポーチをゴソゴソと探る。
「役に立つかな…」
このまま朝まで彼女は眠るかもしれない、そう思って照明を落とし、足元灯だけ明からせた。
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