上 下
4 / 18
元気に、切り替えて、清算します!

3

しおりを挟む

「私が『どうして浮気したの』なんて尋ねると思った?今さらそこを掘り下げても無意味だよ、もう別れるんだし。思う存分遊べば良いじゃん?私は浮気する男は要らないよ」

 我ながらクール、脳内ジョン(仮名)もビックリの塩対応。

 この男の脳内には「俺を取り合ってケンカはやめてくれ…」なんて思考が蔓延はびこっているのだろうか。


「…そういう、冷たいところが可愛げ無くて嫌だったんだよ」

「あーそう、私もさっきあんたのこと嫌いになったからおあいこだね。てかその嫌な女の家で浮気すんなよ」

「お前が早く帰って来るからだろ」

「関係無くない?私の家に私がいつ帰ろうと問題無いっしょ」

 確かに最近残業続きで、彼が夕飯を準備して待っていてくれる日もあった。

 『早く帰る』と連絡したのに残業になった日もあった。

 だから今日も大丈夫だと思ったのだろうが…こんな博打を打たなくても良いのに。

 せめて自分の家かホテルに行けばバレなかったろうに。

「……」

「もしかして、私にバレるかどうかのスリルを味わってたとか?いい加減にしてよね…とにかく、ベッドは買い替えるから逃げないでね、請求書を後で送るわ。逃げたら会社宛に内容証明送るし」

「……」

すっかり静かになった彼は、立ったまま後退りしてベッドへと力無く腰掛ける。

 こんな奴の生尻が触れた布団も、当然買い替えである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

裏切り

トモ
恋愛
大橋優香、18歳。 彼氏が出来たのは、高校1年生の夏だった。 そして、その彼氏を奪ったのは、親友だと思っていた、美奈。 美奈は、小学校の頃から仲良しだった。 彼氏を奪った、美奈は、私も彼が好きだったんだから、仕方ないでしょ。という考え方をする子だった。 これをきっかけに、優香の人生はいい方向へ。 そして、美奈は、逆の人生に

わかりあえない、わかれたい・5

茜琉ぴーたん
恋愛
 好きあって付き合ったのに、縁あって巡り逢ったのに。  人格・趣味・思考…分かり合えないならサヨナラするしかない。  振ったり振られたり、恋人と別れて前に進む女性の話。  5・幼馴染みマウントを取られて、試合を降りた女性の話。 (6話+後日談2話) *シリーズ全話、独立した話です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

好きな人の好きな人

ぽぽ
恋愛
"私には10年以上思い続ける初恋相手がいる。" 初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。 恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。 そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

双子の事情

詩織
恋愛
顔がそっくりな私達。 好きな食べ物、好きな服、趣味、そして好きな人、全て同じな私達。 ずっと仲良くいたいけど、私はいつも複雑で…

処理中です...