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 固く抱き合い、すこすこと小刻みに擦れる。

 唇を探して噛んで、舌を吸い。

 あの頃「ピンクだ」と言っていた乳首は擦れて焦茶こげちゃ色になった。

 同じくピンクだった後ろの穴周りは、体液で焼けてどす黒くなっている。

 その変化は会う毎に経過を見ていた訳ではなく、年月を経て「そういえば変わったな」と気付いたものだ。


 少年から青年に、青年から大人の男に、二人は成長した。

 心平は気弱だけど優しく、人の良い頼れる男になった。

 理不尽な要求には屈しない、パートナーとちょっとした駆け引きくらいは出来る器用さも身に付けた。

 悠里はただのワガママ坊ちゃんではなくなり、責任感を持ち芯の通った大人を目指している。

 他者を受け入れる寛容さと柔軟さ、そして思いやり慈しむ気持ちを手に入れた。


「悠里、引っ越したばっかりでごめんだけど、一緒に住む所、探さない?」

「え、あッ、あ、」

「それか、悠里の部屋で、」

「あ、前、みたいにッ、」

「そう、」

 悠里の新しい部屋は2LDKで、単身男性にしては広めの物件である。

 ここに心平を呼び寄せたい、そんな意図は言わずもがな本人に伝わっていた。

「ぼ、くの、部屋、にッ♡ゔッ」

「ね、僕の部屋、用意してくれたんだよね、」

「ゔ、んッ」

目論見がバレた恥ずかしさと、同棲の夢が叶うことに悠里は涙ぐむ。

 そして湧き上がる快感で、体じゅうの水分がぐらぐらと沸く思いがした。

「悠里、奥、責めてあげるから、先に楽になりな、」

「やら、一緒、が、良い、」

「だめ、可愛い顔、見たいから」

「はふ、オっ♡おッ♡」

 繋がって長くもないが、今宵も悠里の限界は早い。

 好きな所を叩かれて大好きな心平に見下ろされて。

 優しい指がちょん、とソコに触れた瞬間、

「あッ…い、ッぢゃう、ぁめェっ♡♡♡」

と…全身を反り上がらせて射精した。

「かわい」

「やらって、も、ぉ、ッお♡お♡」

「可愛いから、僕も、今日は早いかも、」

「ほッ…ふゥっ…」


 悠里へのリップサービスはさておき、心平はそれから30分ほどはじっくり味わってしっとり果てた。

 悠里の首は揺れに合わせてぐらぐら据わりを忘れ、残った精液が先端からまだちょろちょろと流れ出ていた。

「…悠里くん、大丈夫かな、ごめん、長かったね」

「じまん、おつ…」

「拭くから、起きなくて良いよ」

「…うん…」
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