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しおりを挟む「あ、も、もお?」
「慣らそう、僕だって初めてだから、手順は合ってるか分からないよ…でも、こういう順番とか、気持ち良くなるための準備とか、作り上げていきたいんだ、二人で」
「う、ん…あ、なら、僕、フェラするよ、サレる側だし」
「ごめん、それは後でね。挿れるための準備にしたくないから…あ、それはそれで、メインディッシュで頂きたいというか。悠里くんに抜いてもらいたいし、でもそしたら挿れらんなくなっちゃうから」
心平としては、舐めてもらうならそれだけのしっかりとした時間を確保したかったのだ。
舐めてもらわなくても勃つし、その後の本番のことを考えていると悠里に集中できなくて失礼だと思った。
なので前戯は自分がすれば良い、心平は悠里の心身を解すつもりで唇を這わせヘソまで下ろした。
そして開いたジーンズの腰元を、悠里本人の協力を得て脱がす。
「…ご、ご飯とか」
「それも後で、かな…いっぱいいっぱいでごめんね。悠里くんが望むようなリードは出来ないと思う。なにぶん初めてだから、許してね」
「じゅ、充分だよ…わ…恥ずかしー」
かつてはスウェット越しに触れた熱が、薄い隔たりだけでここにある。
心平はそっと膨らみに手を添えて、
「元気だね」
と笑った。
そしてボクサーも引き抜いて、まじまじと見つめる。
毛は生え揃い、しかしシェーバーで剃った痕が見受けられる。
「恥ずい、心平くん」
「僕も脱ぐね」
「なんでここはサクサク進めるの、恥ずかしいよ」
「勿体ぶっても…ねぇ、僕は既にオナニーまで間接的に見られてるからね」
「ごめんってば…あ、あ…」
悠里は初めてまともに見た心平の全裸に、目をぱちくりさせて驚く。
特別大きいとかではなく想像通りの体、けれど思ったより日に焼けていて逞しく感じた。
「どしたの」
「心平くん、男らしい体、してるんだね…」
「実は、極ジムのクーポン貰ってね、消費するために通ってるんだ」
「そうなの?父さんが?」
「そう。僕、基礎の基礎から始めてるんだけど、全然大きくならやくて。じゃあって日焼けマシン使ってみたら思いの外焼けちゃって…顔はそうでもないんだけど」
顔は代謝が早いのかそう色素が沈着せず、しかし体はほんのり薄い小麦色。
余分な肉の無い、すっきりとした体つき。
悠里が想像していたヒョロガリの心平ではなくなっており…途端に凝視できなくなる。
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