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「(悠里くん、照れてる…?しなきゃ良いのに…僕だって、逃げれば良いんだけど…)」

「(つい昔みたいに呼んじゃった…恥ず…)」

「(抵抗あるなぁ…でも、本当にこれが最後なんだったら)」

「(流されて、くれないかな)」


 イジメみたいな目的でしていることだろうが、そこに他の理由があるのか。

 あったらどうだというのか。

 上がる心拍数、滲む汗。

 悠里は退かない、実行すればこの時間は終わる。

 エッチなことへの好奇心、ここは密室、相手は幼馴染。

 悠里は口外はしない、そこの信頼感だけはある。

 拒絶して悠里と縁を切る選択肢もある、今日はそれくらいの覚悟を持って来ている。

 小さなプライドを守るため、辱めを受けないため。

 しかし若さと興味が、厳しい拒絶を惜しがっている部分もある。

 だって家は近所だし、親同士も仲が良いし、絶縁した理由を親に話せもしない。

 文字通り目の前に突き付けられた誘惑に、決意が揺らぐ。

「(…してみても、良い…かも…悠里くんが、言うから、僕に、させる、から…もう、これっきりって言ったし…)」


 全部悠里のせい、湧き上がった欲求を満たすことに理知的な理屈なんて要らない。

 悠里が強いたから、悠里が脅すから。

 何を言われても被害者ムーブで切り抜ければ良い…

「最後、だからね、あ、あーん、」

心平は悠里の真っ赤な顔を見上げたまま、口を開けて舌を出した。

 これを拒めるなら最初から断ってるわな、情けない自分を俯瞰ふかんで感じつつ息を止める。



「わ…」

「ん…」

 味も付いてない、化学製品の匂いが強い。

 迎え受けた舌がじわじわと塊を温めていく。

「ん、んあ」

「心平先生…えっちだなぁ…ふふッ」

「あム」

 ちゅぷっと、開いた歯の間からカリ首が口内へ入る。

 思っていたより大きくて、心平は目を丸くして驚いた。

「(おちんちんって、こんなに、太いんだ…そう思うと、普段の食事って、そんなに口を開けてないんだな)」


 心平が割と現実的な感想を抱く中、咥えさせた悠里の心中は穏やかではなかった。

「(あー!心平くんが、フェラしてる、お口に、あー!もっと、挿れたい、怒るかな、吐いちゃうかな、あ、可愛い、えっろい♡させたい、僕の、咥えてもらいたい、)」

 ゆるゆると、悠里は腰を揺らして竿を奥へと突き込む。

 鼻の下が伸びた無様な心平を見下ろして、堪らなく興奮した。
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