君は、裸の王子さま—イタズラ御曹司は気弱な幼馴染みが欲しくてたまらない!

茜琉ぴーたん

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「…興奮、しないかぁ…」

悠里は戻って来たオナホールの竿を掴み、プラプラと心平に見せつける。

 生身の男性である悠里が男性器を見せつけるのだ、複合的に心平は興奮してくれるのではないか。


「…えっと」

 突発的な作戦だったが、経験過小な心平は簡単に反応してしまう。

 ぽんと頬は赤らんで、視線は揺れるソレに釘付けである。

「…心平先生、ココには興奮した?」

「あ、いや、なんていうか」

「そうなの?心平先生…そっか、僕のココに埋もれて嬉しそうだったもんね」

「う、れしくは…なかったよ…」

「…ふぅん」

 これはレポートに書かれなかった部分があるのでは、よくよく考えれば排泄器と生殖器は別物である。

 悠里は今さらだが、心平の小論文にしっかり目を通すことにした。


「悠里くん?」

「待って、ちゃんと読むから」

「……」

「(やっぱり)」

 レポートには、「アナルで興奮せず挿入できなかった」弁明が表現を変えつつ書いてあるだけだ。

 「男性器に興奮しない」とは書かれていない。

 ならば竿の方に感じ得たものがあっても伏せられているだけなのでは、揚げ足取りだが心平ならやりそうだと悠里は疑う。

「ふぅん…これさ、心平先生自身の感想が抜けてるんだけど。様式としてどうなの?」

「あ、えっと…あくまで評論というか」

「なおさら主観が要るでしょ。ホールの使い方とか書いて文字数稼いじゃってさ、これじゃ取り扱い説明書だよ。全く興奮しなかったの?」

 穴には興奮できなかったが棒には何か感じたのでは…心平のもじもじした様子から悠里は更に押す。

「心平先生、ち◯ぽには興奮できる?てか実績があるよね」

「ち…いや、正直言うと、興奮はしたんだけど…」

「したんだ?そっちは最後までイけた?」

「…ううん、無理だった。あの、期待に添えなくて申し訳ないけど、男性を相手にセックスするっていうのが具体的に想像できなくて」

「…僕とかでも…無理だった?」

 これを渡したのは自分で、小綺麗な少年で、嫌でも脳裏に浮かんだのではないか。

 それでも駄目だったのか、悠里は希望を込めて尋ねた。

「……」

「心平先生…?」

 無理矢理にでも意識させたって良い、これが一歩になるかもしれない。

 ここからまたコツコツ行けば実になるかもしれない、悠長に費やした夏休みが惜しいがまだ時間はある。

 負けず嫌いでしつこさには定評があるのだ…悠里は下唇を噛み込んで心平を睨んだ。
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