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しおりを挟む「あはは」
「うふふ」
温かい家庭の夕食風景、しかしテーブル下はピンクな空気だ。
もみもみ、ふにふに、ころころ、悠里のしなやかな手が心平を弄ぶ。
「(味がしない…あー…悠里くんは、何の目的で……んー…考えることも出来ない…)」
ジーンズの上からだというのに生々しい感触、免疫のない心平は昇天寸前であった。
「そういや心平くん、夏休みなんだけど」
「は、はい、」
幸司からの問いかけに、心平は平静を装い顔を向ける。
「家庭教師の時間、増やしてもらえないかな?」
「え、っと…」
「今が週1だから、週2くらいに。もちろんその分払うし」
「そ、そこまで頂くのは」
日数を増やせば、その分だけ悠里と過ごす時間が増える。
今は土曜日の夕方にお邪魔しているから両親のどちらかが在宅だが、平日の昼間などでは不在になる日もあるだろう。
身の危険をヒシヒシと感じる、さすがに一線を越えてしまう可能性は避けなければならない。
ゴニョゴニョと言い訳を放り出していると、当たり前にそこに置いてある悠里の手がグッと急所を掴んだ。
「あッ⁉︎」
「どうしたの、心平くん?」
「い、いえ、」
「顔が真っ赤よ…体調悪い?嫌いなものでも食べちゃったかしら」
「大丈夫です、あの、」
民恵は心平のコップに水を足してやろうと席を立つ。
幸司もそのタイミングで冷蔵庫へ氷を取りに立ち、食卓はにわかに心平と悠里の二人きりとなった。
「…心平先生、父さんのお願い、聞いてくれるよね?」
こそこそと耳打ちして、陰嚢をたぷたぷと揺さぶる。
意に反すれば潰される恐怖、心平はガタガタと震え始めた。
「…あの、」
「先生、父さんと母さんに、僕がされたこと、話しちゃおうか?」
「や、やめてっ」
少し声を張ったので、戻って来た両親はキョトンと心平を見つめる。
「どうかしたの?気持ち悪い?」
「いえ…」
元々が、心平に勝因は無かった。
質を取られているし、玉は握られているし。
気弱な性格の自分が反抗できるはずは無かったんだ、心平は幸司に
「家庭教師、増やしてもらって構いません」
と返事した。
途端、股間の手は解けて、竿の上をすりすりと滑り始める。
中はガチガチで、ファスナーまで張り詰めていた。
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