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しおりを挟むどうしてこうなったのか…心平は煮える頭で考える。
目の前は仄暗く、狭く、しかし温かい。
「あの」
「……」
彼が今どこにいるかと言うと、とあるお屋敷の中の一室、なのである。
飲食店やフィットネスジムを経営するやり手実業家の自宅で、平米数は知らないが普通の建売住宅が8軒はゆうに入る敷地の広さがある。
時刻は午後5時、季節は夏。
まだまだ外は明るく、室内には照明も点けられている。
エアコンは充分に効いており、さっきまで心平は汗などかいていなかった。
しかしそれが、今は…暗く、熱いのだ。
彼は今、自身が家庭教師を務める少年の、学習机の、下に体を収めている。
しかも、自主的にそこに入っている。
暗く、狭く、そして…
「(あ…、変な気持ち、)」
生徒・悠里の股間が視界いっぱいに広がっていた。
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