気まぐれに愛して、気がつけば恋しくて・2

10

「耳は？」

「ひとつずつ開けてる…成昭なりあきさんは？」

「接客業の男が開けるかよ、だいたい趣味じゃねーわ……ふん」

「あ♡」

　休んでいた指を今一度深く膣へ挿し、日野は薄い唇をミサの可愛らしい胸へ当てがって吸い付いた。

「んっ」

「ぁッ…」

　ミサは胸が弱い。

　大きさと感度は比例か反比例か、少なくとも彼女は胸を弄られると心臓を触られている様な不思議な感覚になるのだと言う。

「ふッ…♡あ、ッん…♡ひあぁ…」

「んム…締まってんな…ミサ…可愛いな…ン…」

わざと大きく音を立てて吸い付いて、ミサと目を合わせながら舌先でレロレロと乳頭を転がし、嚙んでは労り窪ませては吸い上げ。

　小さな胸と彼女の反応に日野は無限に楽しめる可能性を感じた。

　舐ねぶれば下シモがきゅうと狭くなり指が襞ひだへ食い込む、日野はよしよしと舌先で転がしては乳輪ごと口へ含む。


「ゃっ…は…あ…ん、なり、あきさん…」

「ふは…小せぇ胸もあれだな…心臓の音が響いて…気持ちいいな…心臓舐めてるみてぇだ」

「え、あ…」

自分の感覚を言い当てられたようでミサは少々たじろぎ、きゅんと滾りを覚えて開いた脚の膝を内側へと折って合わせようとしていた。


「ん？なに…濡れた？前からビショビショだけど」

「ん…おっぱい弄るから…ムズムズしてきちゃった…」

「ハメて欲しいか？ミサ、」

日野は指を抜いて、そこに絡む粘液をミサの脚へ擦り付ける。

「うん…シて…」

「お願いします、だろ？ミサ…上手に言えるか？」

「お、願いします…成昭さん…ハメて…ください…♡」


　普段ならもっと直接的な言葉で詳しく吐かせるのだが、名前を呼ぶミサがあまりに可愛く、自身にも余裕が無かったので今回はこれで良しとした。