彼女は銀狼ギャル、ときどきコアラ

茜琉ぴーたん

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6日目(夜)

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「はぁ…ん…」

「うーしほら見て、ギンギン、すげぇな、中でイくってな、漏れてへんから安心して、ん、2発目、正常位がやっぱ好きやな、ん、ん、挿れるよ、ええ?」

「あい、…うアっ、あ♡♡あ、ッ…シンタロぉさん、めちゃくちゃ性欲強いやんか、嘘つき、」

「あー、せやね、うん…草食系ちゃうかったね、ゔんッ」


 二人はこの後も夢中でまぐわい、乱れ、秋花が2度目の中イキを経験できたところで一旦終宴となった。

「あ…もぉ、あかん、シンタローさん、」

「うん、楽しみすぎたな、ごめん」

「誘ったの私ですから…ええっすけど……なんや、エロいっすね、私ら」

「せやね、ひゃはは」

 べとべとした体を擦り合わせて抱き締めて、頬に額に唇を付けては互いに愛情を表現する。

「シンタローさん、ごめんなさい。その……そもそもは嫉妬で…シンタローさんが簡単に浮気とかするとは思うてへんのですけど、でもカァッと…なってもうて…女の子って知らんかったから…わざと隠したんかなとも思うたし…こんなやり方して…すみませんでした」

「…」

 車崎は哀しげに眉尻を下げて黙り、

「ええよ、ヤキモチ焼く可愛いシューカ見れたし。…うん、不安…か、年明けに打ち合わせとかあるから…心配なら一緒に来てもええよ。社長にも会いたいやろ?」

と秋花の涙の筋を指で拭った。

「はい…ありがとうございます…」

「シューカ………その…まだミズモリには呼んであげられんけど、んー……一緒に…住むか?俺と、その…同棲、」

「え………いいんですか?」

「俺はええよ、家事分担とか決めて…ちゃんとな、うん…エッチばっかりしとってもアカンからその辺のルールも決めて…な、そしたら…近況も教えてあげやすいし…不安とかも無くなったり…せんかな、」

「嬉しい…そうしましょう、もう少し広いとこで…大きいベッドにして…嬉しい…」

 泣いてた秋花がもう笑う、これしきで不安が取り去れるならすぐに提案してあげれば良かったと車崎は優しく微笑む。

「ん、ええ加減な気持ちちゃうから。シューカのことも、ミズモリのこともな。…あとな、その……コーキのことやねんけど、んー……信じてもらえるか分からへんねんけど、」

「なんですか、」

「あの…タイプとちゃうのよ。顔が、」

そう言って車崎はむくりと起き上がり、頭をポリポリ掻いてバツの悪そうな顔をした。

「は、顔?うちの母さんも可愛いて言うてましたよ?」

「うーん…世間的には可愛い、んかな?でもまぁ、なんて言うか好みとちゃうのよ、俺が批評すること自体が烏滸おこがましいことやで?しやけどうん、タイプちゃうから。そこらへんは安心材料に…ならんかな…」

「はぁ、……まぁ信じます…その子がタイプやろうとなかろうと浮気はせぇへん、ってことで」

「うん、シューカだけやで」

「今はな」

「もうフーゾクのことは忘れてちょうだいよ…」

車崎は風呂場へ向かいながら情けなさそうに目を細めて、「ひゃはは、」と笑う。





「部屋探し、進めていいですか?」

「ええよ、シューカの都合のええ所で。風呂・トイレ別で駐車場2台、んー…俺足音デカいから1階の方がええなぁ」

「ふんふん、候補にしますね」

 帰ったらすぐに寝られるように、二人は湯船にしっかり浸かって汗やなんやかんやを落とし新居の希望を語り合う。

「今の店とミズモリの中間くらいか…シューカが通いやすい町にし、」

「はーい…ん、シンタローさん、ん♡」

「ん、……なに、キス魔なん?」

 目が合えば、合わなくても、毎分の勢いで口付けをせがむ秋花は終始ニッコニコで口元を綻ばせる。

「今だけっすよ、仕事中は真面目にしますから…でも二人きりやとこんな…デレるん、可愛いないですか?」

「そらぁ可愛いよ、うん」

「ふふっ、デレ期や、またケンカしたり仲直りしたり、倦怠期とか来たり…いろいろするでしょう。しやけど今はデレ期、もう言葉にもでけへん、なんや…好きで。好きで好き、です」

「…せっかくキレイにしたのに…またハメたくなるねぇ、シューカちゃん、」


 ちゃぷん、と車崎の掌が水面を打って静かになって、甘い喘ぎ声と共に二人はまたベッドルームへ向かい…濡れた体でぶつかり稽古の如く情熱を交わし合った。
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