彼女は銀狼ギャル、ときどきコアラ

４日目（夜）

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「シューカ、あのな……好きなとこやけど…いつも言うてるな、まず可愛い。昔から知ってるから…見た目もやし頑張り屋な性分もやし…キチッと目標と理念を持って仕事してる、そこも好きやな、うん……よぉ食べるとこも好きやし…オバケは苦手やんな、それも可愛い」

「洋画のグロいのが嫌なだけで…日本のは平気やし」

「あぁそう。ほな今公開してるホラー映画観に行こか」

「…………いやや」

「な？可愛い♡」

　前々から考えていたのだろうか、運転中にも関わらずするすると項目が出てきた。

「（普段から…思ってるんかな…）」

「普段から思うてるよ」

「ぇ、なんなん？その心読むやつ…」

「ひゃはは、エスパーやねん。朝は恥ずかしうてはぐらかしてもうたけど…うん、シューカは？俺のどこを好きになってくれた？」

まだ自宅には遠い郊外の一角、車崎はそんなことを話しながらホテルへと車を入れる。

「え、うちは？」

「隣近所が気になるやろ。俺は実家やし…アカン？」

「いや、あの、」


　さっさと部屋を決めてガレージに入れ、車崎は助手席のドアを外から開けて

「んで、俺の好きなとこ、早よ教えて？憶えてへんとは言わさんよ？今日のことなんやから、な、」
　
とワンピースの腰を抱いた。