彼女は銀狼ギャル、ときどきコアラ

４日目（夜）

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「どれ？」

「この…シューカ、見んとって、」

皮膚薬の隣にあるコーナーで、車崎は秋花の目線を気にしながらスキンを選ぶ。

「ええやないですか…Ｓサイズ？」

「Ｌや！いや、静かにして、」

「シンタローさんがうるさいねん」

　車崎は使い慣れたスキンを選んで隠すように持ち、食料品コーナーで見切り品になったおむすびとパンをカゴに入れてそれを覆った。

「シンタローさん、行きしなに聞いた質問、まだ答えてもうてへんかった」

「ん？なんやった」

「私のどこが好きかって」

「あー、あーー…」

　即答できないからと言って途中やめにして、結局ＳＡサービスエリアに入って話題が変わってしまって聞けていない。

「会計済んでからでええ？」

「また運転するからはぐらかすやん」

「運転中に聞くのが悪いんやんか…シューカ、ポイントカード持ってる？」

「ハイ」

「おおきに」


　しっかりとポイントをつけてレジを通り、また電飾がやかましい車内へと戻る。