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3日目
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しおりを挟む秋花は家に帰って、全て身に着けて姿見の前でくるくると回ってみる。
「似合う、んか?」
アイボリーのカットソーにワインレッドのキャミソールワンピース、デニムの上着に靴下とぺたんこのスニーカー。
なるほどベルトのお陰でなかなか引き締まって見えた。
「んー…あ、そうか…」
透けやラインの響きを考えると自然に明日の下着も決まり…ベッド下の収納から取り出して座卓の上へ、あれやこれやと並べて置く。
「やっぱ、普通のやつ…これは…試着だけ、」
せっかく購入したセクシーランジェリー、これも来るべき日のために一応試してみるも。
「ひ、えろ、い…い?ん?」
髪色に合わせたグレーの三角ブラとショーツ、全体は小花をちりばめたレースで当て布はショーツのクロッチ部分のみ、当然だが乳首も乳輪も透けて見えてしまっている。
しかしながら自身の見慣れた身体に色っぽさなど感じるはずもなく…ボディービル女子部門のような、健康的な水着といった印象を受けた。
締め付けも無いし楽と言えば楽、用立てる日が来なければナイトブラか家用にしてやろうと試着を終えてベッド下へ仕舞い込む。
「はぁ、……期待し過ぎやな」
どこへ連れて行ってくれるのだろう、テーマパークだろうか、帽子は要るかな、あぁ鞄はどうしよう。
シャワーをしても寝る準備をしても、デートだからなのか相手が車崎だからなのか、秋花は久々のときめきに心が騒いで仕方ない。
寝転がっては起きて、クローゼットを開いては納得して、床については考える。
しばらく穿かなかったスカート、それでも彼の希望ならと買いに出てまで叶えてしまった自分はなんといじらしい彼女なのか。
秋花はやはり恥ずかしく思い
「ぁあぁ~」
とベッドに伏して悶えた。
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2021.08.13


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