彼女は銀狼ギャル、ときどきコアラ

茜琉ぴーたん

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6日目(夜)

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 部屋に着いてとりあえず食事を開き、車崎は内装を窺いつつハンバーガーに齧り付いた。

 そしてソファーへ深く掛けて、

「まぁ座り、すぐに襲いはせんから」

と、秋花を隣へ招き寄せて抱き締める。

「はい、あ、」

「ドキドキしてんのな、シューカ…心臓ばくばくしてる」

「初めてでもあれへんのにね…変なの…」

 これから始まるという期待感、秋花の鼓動はランジェリーに包まれた胸を介して車崎へと伝わった。

「ええやん、俺かてドキドキするよ」

「そう?もう慣れたんかと…」

「1日過ぎればリセットやな、1から攻める緊張と…気持ち良くしてあげられへん心配とか…前回はイカせたけど今回はどやろかとか…うん、飽きられても嫌やしな、」

 車崎は抱いた背中をトントンと子供をあやす様に叩き、

「飽きられるんが怖いんは私の方ですよ……上手に反応できひん」

とこぼす彼女の頭をくしゃくしゃと撫でる。

「上手って…派手に喘ぐAVみたいなこと?逆にシューカがあんな声出し続けてたらちょっと引いてまうよ…どんだけ慣れてんねん、て」

「あっそう…」

「出すのはかめへんけど…演技はやっぱ嫌やな、自然なシューカちゃんを見して」

「はい、…………ん、美味し」

「ナゲットは奇数か…シューカ3個な、」


 二人は一度セックスのことを忘れ、きちんと行儀良く食事を摂る。

 ファーストフードとはいえなかなかの食事ができ、時間もちょうど頃合…車崎は股間に燃える様な熱を感じていた。

「ん、ごっそさん…あ、シューカ見て、効いてきた。ガチガチ」

「わ、」

 車崎はケチャップをコーラで流し、先に腹に入っていた精力剤の効果を秋花に披露する。


 仕事終わりに履き替えたジーンズの股座またぐらを突っ張らせて存在を主張するソレは本人も驚くほどの強さで、しかし意思の伴わない猛りは少々虚しくも感じられた。

 なので長い腕を万歳して

「脱がして」

と秋花へせがみ、

「はぁ、」

と素っ気ない彼女に自分から寄り添ってみる。

「お前から誘ってんねんから」

「分かったて」

 薄手の長袖Tシャツ、通気性の良い肌着の下には割れた腹筋。

 さっき自分で鳴らしていたバックルを両手で外してジーンズを下げれば、下着もパツパツに張っていた。

「(フーゾクでもこんなんしてもらうんかな)」

「風俗でもこんな感じよ」

「…聞いてへん…(また読まれた)……わ、ぁ、」

恐る恐るボクサーをずらせばそのままのポジションで車崎は角度を保ち、秋花はまだ直視できず足首までパンツを落として足から抜いてやる。

 これでこの興奮にも理由ができた、車崎はニィと歯を見せて笑った。
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