大好きな奴と、一緒に笑っていたいんだ…わんこ男子はイジられ上手

茜琉ぴーたん

文字の大きさ
上 下
9 / 36

9

しおりを挟む

「マジで、挿れるよ?」

「あの、怖くて、変に動けない、」

「あーそう、じゃあそういう理由にしとこ、ガチのMなんだな、ん、」

「言わないで、自覚してる…本当、怖い、なのに、ドキドキして、ごめん、変態で、ごめん…」

 謝るなよ、突発的に襲った俺が悪いのに。

 せめて俺を責めろよ、こんな時まで広瀬は優しい。

 でもこれもマゾ活動の一環なのかも、痛みも恐怖もエクスタシーへの味付けに過ぎなかったりして。

「じゃあ、精一杯嫌がってくれよ、報告するかどうかはお前に任せるから」

「こわ、い、あ、どうしよ、勃起しちゃった、」

 男は緊張状態だと勃起しない。

 個人差はあるだろうが、少なくとも広瀬は心底からの恐怖は覚えてないようだ。

 勝手な解釈だろうが、そう思い込むことにした。

「後ろに集中したら、萎えるらしいぜ…な、俺のせいにして、愉しめよ」

「なに、は…純希ィっ…!」


 せめてローションを足してやれば良かったな、先端を押し込んでからそう後悔した。

 プラグによりお膳立てされたソコが、にゅるにゅると俺を呑む。

「ははっ…すげ、広瀬ぇ…まだ先っちょだ、分かるか?」

「あ…こわい、よ、純希、やだ、」

「萎えたじゃん、こっちに集中して、俺に、俺のこと、考えて、あの女のことなんか忘れて、」

「あッ!あ、あー、」

一思いに奥まで挿すと、切れ切れの悲鳴が部屋にこだました。

 ふぅふぅと深い息が漏れて、ふるふると首が揺れている。

「広瀬、痛い?」

「いた、い…純希、何なんだよ、痛いよぉ…」

「ごめん、俺は超気持ち良い」

「ふああ…こんな、の、おかしい、よ…」

「どの口が言ってんの、女にアナルプラグ挿れさせられてる奴が…なぁ、写真撮ってやろーか?」

一層深く挿して、足元のスマートフォンを探る。

「やだよ、バカ、純希、」

「接合部な、クソ女に送ってやれよ」

「やめて、お願い、嫌われたくない、」

 俺に尻を見られるくらいなら許容範囲なのか。

 蹂躙されれば、それはもう浮気か。

 普通の異性に置き換えれば確かにこれは不貞だよな、置き換えなくても分かることなのに少し遠回りをした。

「ふーん、ふふっ…んー…広瀬、ぐちょぐちょ言ってんな、ケツ、気持ち良いか?」

「わがんないよッ…マジで、純希、これから、仲良く、出来なくなるッ」

「んなこと、覚悟してんだよ、天秤にかけて、この1回が欲しくなったんだよ!」

「ふあ、あッ…やべ、でェ…じゅん、き、」

 写真は撮らず、スマートフォンは再度床に落ちた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話

あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ハンター ライト(17) ???? アル(20) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 後半のキャラ崩壊は許してください;;

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

処理中です...