大好きな奴と、一緒に笑っていたいんだ…わんこ男子はイジられ上手

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　俺たちはそこから課題に取り組めるはずもなく、若干の気まずさを漂わせて解散の空気となった。

　濡れたアナルプラグを拾って「ほらよ」と渡せば、広瀬は顔を赤らめて受け取る。

「ハメなくて良いのか？」

「今日はもう良いやぁ…春妃さんには秘密にしとくよ」

「忠誠心が足りないんじゃないの」

「ばーか、円満に事が運ぶようにしてんだよ……じゃーね」


　玄関を閉めて施錠して、カンカンと広瀬の足音が遠のいて行くのに耳を澄ませる。

　音が消えたら自分の心臓の音がじんじんと耳に響いていて、俺はその場に崩れ落ちた。

「……やっちまった、全部パーだ、」

　広瀬は明るくしてくれていたが、他人に体を好きにされるというのは想像を絶する恐怖だったことだろう。

　愛を伝えたにしては達成感も薄い、興奮で全てを洗い流したみたいに妙なスッキリ感だけが残っていた。