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大願成就—たいがんじょうじゅ—
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しおりを挟むなんで私はこんなことをしてるんだろう、途中でそう思わんこともない。
けれどこれも性分なのか、先生が惨めに這いつくばっているのを見て私もドキドキと胸が高鳴っていた。
私はおそらく歳上の男性を好む性質なのだ。
元々、学校の教員だとかお医者さまとか、ひと回りもふた回りも歳上の男性を魅力的だと感じ惹かれるきらいはあった。
「このおじさまに将来お世話になるのよ」と先生の写真を見せられても、嫌悪感など抱かなかったし「知的そうな方だ」とむしろプラスに捉えていた。
抱かれたいとかそういうことでもないのだけれど、理知的で威厳があって貫禄があって、なのにマゾヒストだというギャップに萌えてしまう。
実際にお会いした感じも好感触、加齢臭はするけれどそれは先生に限ったことではないしすぐに鼻が慣れるだろう。
先生が気にしているならそこも責めてあげれば良いし、何につけても虐める材料になるのだから退屈はしないかもしれない。
「先生、小娘の尻に敷かれてどんな気分ですか?」
「…心地よい…です、」
「あらぁ、年甲斐もなくお元気ですのね」
「……」
ここからは見えないが、先生は興奮なさっているのだろうか。
それを処理するところまでご所望だろうか、そういえば肝心なところは準備段階で聞いていなかった。
先生は性的に興奮しているのだからフィニッシュまでお付き合いするのが暗黙の了解ではあるのだろうが、果たしてどうなのだろう。
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