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4月(最終章)
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しおりを挟む帰宅後、和田は初めて訪れた愛花の部屋をキョロキョロと見回して、しかしすぐに
「脱がして」
と万歳した。
「はぁ……豊さん、なんでお休みなのにスーツで来たんですか?」
「ん?んー…イメージ?俺が私服で来たら変な感じせぇへん?」
「確かに…」
ノーネクタイだが仕事用のワイシャツにスラックス、愛花は「私服はダサいですもんね」の言葉は発さずにボタンを外しベルトへと手を掛ける。
「今日もおフェラする?」
「…してもいいですけど…せめてお風呂入って…」
「ん、ほなシャワー浴びてくる」
「そこのドアです」
タオルを出してやり浴室からシャワー音が聞こえてくると愛花は買い物荷物を片付けて、昨年夏の残りの汗拭きシートで脇と胸周りを綺麗にした。
「雄み…」
酔ってるとはいえルーティンワークと化した性感帯の愛撫、和田はまずそこから責めてくるだろうから上からさらにノンアルコールのウエットティッシュで拭きあげ部屋着に着替える。
「私は…何の準備をしてるんだ……ココも拭いとこ…」
そんな下拵えをしていると浴室の折戸が開く音がして、剥き身の恋人が頭と体の水気を簡単にタオルに吸わせただけで出てこようとしていた。
「はや…」
和田は前を隠しもせずほかほかの体で愛花へ詰め寄り、
「うん、触って」
と手を股間へと持っていく。
「ぎゃー…あったか…」
「んふふ…気持ちええ…」
「私もシャワー…」
「せんでええやん、汚いことあれへん」
案の定だが愛花の進路は大きな裸体に塞がれて、その体はベッドへ腰掛けるので手を繋がれた彼女もつつとそちらへ、和田の褐色の脚の間へと収まった。
「アイカちゃん、して」
「はぁ…ねぇ豊さん、嫌じゃないですけどね、フェラって普通、嫌がる子の方が多いと思うんですよ、よく堂々とさせられますね」
「……嫌?」
「私は嫌じゃないですけど…」
そう言って愛花はパーカーワンピースの脚でしゃがみ、湯気で曇るのでメガネを外し和田の鋒に舌を付ける。
「ほなええやん…ぁ…まぁごめん、愛情試してるみたいなところもあったかな…嫌がったら土下座して謝って許してもらお思うてた…ふ…」
「即別れても…不思議ないですよ」
「あーそう…んー…ごめぇん、あー…♡」
これまでの方は自分から咥える人だったんですよね、そんな事を言って虐めてやりたいが昔のことはもう無かったことにでもなってる様子だ。
和田はさながら肉食獣の面持ちで平伏した愛花を見下ろしていた。
「まぁ…してと言うならしますよ…自分の意思じゃなくて…豊さんが強いてるんですからね…オラオラ系彼氏が」
愛花は積極性を抑えて浅めに咥え、頭を押されれば喉奥まで挿して舌を絡ませる。
「ん、おあ♡あ、あー…アイカちゃん…ん、上手やな…あ、あー…エロいな、俺の彼女は…」
エロティックで卑猥で、それを愛情でコーティングして正当化して。
和田があまりに猛り愛花の顎が疲れたところで男は「ん」と彼女の顔をソコから離させた。
「もうええ、いつか最後までな、ん、」
「プは…これ…させることに意味があるんですね」
「もちろん気持ちええからやけど…支配感よ……ん、俺も舐めてええ?」
帝王が背中を丸め愛花の下半身に目線を下ろせば、彼女は
「ダメです」
と床をサカサカと這って逃げる。
「なんでよ。させてばっかやと悪いやん」
「男の人がソコに埋まるのが萌えない、やだぁ!」
「アイカ、ま◯こ舐めさせろや、な、」
和田はわざと下衆に嗤い愛花の両脚を掴み開かせ、プロレス技の如く固めてからショーツを脱がした。
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