泥より這い出た蓮は翠に揺蕩う

6・俺の、水蓮

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「…可愛いです」

「水蓮のそのままの乳首に勝るものは無いと思うんだけどな」

「まぁ…でも初めての共同作業ですもの、着けておきましょう」

「うん………まず…この輪っかを…乳首に被せる」

「あん♡」

「わざとか？くっそ…」

　素の乳首なら泣くまでしゃぶり倒してそのまま合体までしてやるのにな、ディスクをはめた途端にステンレス色になった乳輪が俺の興奮を削そぐ。

　ふぅと息を吐ついてバーベルの先の球を外し針先を乳頭の穴に目掛け刺す。

　素早くしてやらねば彼女が過呼吸を起こしてしまう、けれど手ががたがた震えて言うことを聞かない。

「は…水蓮…ごめん、できない、」

「拓朗さま、大丈夫です、お願いします」

「ダメだ、はァ…変なとこ刺さったら怖い、」

「穴は開いています。そこにスッと挿れて頂ければ良いんです」

「あな…」

「はい、穴に…拓朗さまの手で…ね？」


　主従が逆転していないか、また彼女は逆襲を望んで強気に出るのか、畜生が。

　ここらで「ん？」と俺は自分が心の中で放った言葉に驚愕する。

　俺はジェントルマンではないが過去の恋人からは『優しくて頼れる』と称号を貰った男だ。

　水蓮がマゾ気質だからといってこんなに口汚いセリフが出るなんておかしいな、今まで気付かなかったがもしかして俺はサドなのか、心がゾワゾワした。

　それはこの手に持つピアスの針のせいもあるのだろうが、これを刺されて愉悦に浸る彼女の顔を想像するとギンとスラックスの股間が張った。


「…水蓮…欲しい…？」

　何を言ってる、ネジ山とはいえ適当に刺せば肉を抉えぐるのだから彼女は痛がるぞ、けれど

「はい、拓朗さま、私の穴に…下さいませ」

と蕩とろけるもんだから針を持つ右手を乳頭にピッと当てる。

「どこだろうね」

「もう少し下の、あッ」

「水蓮、小さい穴だね…上手く挿さるかな」

「大丈夫です、挿れて、下さい…ア♡」

　乳頭を二本指で摘んで顔をギリギリまで近付けて穴へ挿す、肉に沿うように水平を保ちつつ…スッと針が通った。

　球を留めてディスクに付いた針受けみたいな窪みにバーベルを軽く固定する、これでディスクは落ちてこないし球はそれに紛れてあまり目立たない。


「……痛く…ない？」

「ええ♡お上手ですわ…」

「水蓮…変態だな」

「…これで悦ぶのだからそうなのでしょうね…さ、左側も♡」

「うん…」


　その後も我を取り戻した俺はまたビビりつつも奮い、左の乳房のピアスも交換してやった。

　銀の透かし彫りの乳輪には萌えないしサイボーグみたいだ。

　けれど彼女はそれらを見下ろして

「早くお風呂に入りましょう」

と華やいだ顔で俺の手を引く。