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7・ヴァージン・キラー
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しおりを挟む「すみません、信用を失くすようなことをしました…すみません…」
「驚いたな…そうか…女性か…」
「はい…聡明で、美しい方でした」
「実業家だっけか…そう……さくら…寝室に戻ろうか」
「はい…」
抱けるか、勃つか、タオル越しに触ってみるもどうも大人しく振動に任せて揺れている。
「あ、」と思い出しリビングの鞄からコンドームを出して背中を向けている間にここぞと擦る。
そしてまた寝室に戻って、ピンクの部屋に二人きりになれば彼女は俺の知っている笹目水蓮になっていて少し安心した。
元ご主人様の話をする時はどうも澄ましているというか妙な自信と余裕が見えてこちらが劣等感を持ってしまったのだ。
俺は職場で出逢った彼女が好きだから、ふわふわした空気が戻って来て嬉しい。
となれば『水蓮』と呼び名を戻したいが『さくら』呼びで行くと宣言してしまったがためにもう戻せない。
俺だけの新たな呼び方を作っても良いがそれこそ独占欲の塊だな…執着は自分の身を滅ぼしかねない、はらりと腰のバスタオルを落とした。
「どこまでやれるか分からないけど…さくら、強くされる方が良いか?」
「ッ…はい、ぐちゃぐちゃに…して頂いて構いませんッ」
「そんな罰みたいにしたくないよ……待ってね…ふー…」
些かムードに欠けるが自身で竿を扱いて興奮を呼び戻す。
勃ちそうでも彼女の乳首を見ればまた萎えて、遂に俺は目を閉じて視界を切る。
「拓朗さま、フェラチオ…しましょうか」
健気に寄り添い指がつつつと降りてくる。
求められている悦びとはこういうものか、俺は少し彼女の気持ちに共感を覚えた。
「いいや…自力で…ごめん、色々情報が錯綜して…嫉妬とか少し嫌悪感も…ふふッ……でも、本物のちんぽを見るのは…俺が初めてだったか」
「はい…」
ずりずり皮を扱く俺の手首に指を付けてサポートよろしく共に肩関節を駆動させる、2回目の共同作業が強制勃起なんて虚しいかな。
けれど腹に密着する乳房の感触にも当てられてじわじわと滾ってくる。
ぴたと手を止めて離せば俺はしっかりと自立していて、
「ん…さくら、俺のちんぽ、欲しいか?」
と眉尻を下げて笑えば
「はい、欲しいです、」
と正座の彼女も困ったように笑う。
「どこにだ?」
「あ、私のッ…ここ…おま*こ、に、欲しいです」
「ん……なに、寝て良いよ?」
「え?寝るんですか?」
「眠らないけど寝転んでよ」
「でもそれでは挿れられません」
「?」
「?」
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