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最終章・嫁が可愛いのでなんでもできる
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しおりを挟む「かわいい」
「じ、自分で脱ぐ…」
「オレの仕事や」
ベルトもチノパンもワイシャツも、未来の手を払いながらするすると脱がせて下着だけにさせれば、細い体がふるふると震えた。
「ハルくん…なんかいつもより…」
「なんや、」
「えっち…や…」
「は?失礼な…オレはいつもエッチやで?」
守谷は見当違いに訂正して、自身もするんと下着だけになる。
部屋は明るく、あまり真剣な顔をしないように、これは未来を怖がらせないための取り決めであった。
「見て、ビンビンよ。どう?ミラちゃん♡」
「あ、あの、お風呂はええの?」
「ええって。終わったら汗流そ…ん、チューしよ、ミラちゃん」
そしてキスから始めるのも暗黙の了解で、「愛情」を示す行為だとセックスに意味付けをしている。
「ん、ハルくん、くすぐったい…あは、ん♡……ん♡」
「ええな、ミラちゃん…普段と感触が違うかも分からんよ、は……待ってな、……オレもナマでスんの初めてやねん…どないやろ…」
守谷は未来を裸にするとすぐに体を離して背中を向け、パンツを脱ぎソコだけウエットティッシュでささと綺麗にした。
そんな夫の背中を未来はベッドの上で見つめ、
「そない特別?」
と早々に寝転び枕を抱き締めて視界を切る。
「そら……隔たりが無いんやから…ん、ミラちゃん……可愛い…ん♡」
ギシとベッドを軋ませて覆い被されば、妻はおずおずと枕を離して小さな乳房を露わにした。
「ちっぱい、可愛い♡」
「んッ……ぅわ、あ、」
「声、出してええから、ミラちゃん、」
小さな乳頭を太い指で摘まみ、ぐにぐにと捏ねてニヤァと笑えば未来は泣きそうな顔をする。
「あ、あんまり…んッ!」
「あに?ん?」
「そない舐め…ア、」
片手を離してぱくと口に含めば妻は更に顔を赤らめ…その空いた手で確かめた股間にも潤いが滲み出ようとしていた。
「ん、うええんあ……ん、ミラちゃん、もうちょいな、奥まで、」
「ひ、あ、ぁ…ッ!」
「可愛いよ、この奥な、うん…旦那のちんちん入るで、感じてな、」
もう守谷はいつでも突撃できる臨戦態勢で、嫁の膝にぐりぐりと湿ったモノを押し付けては足先で蹴り返される。
「嫌か?ミラちゃん、」
「い、いややない、けどッ…慣れへん、下手やしッ…分からへん…」
「反応が?うーん……ミラちゃん、オレのこと、好き?」
「え、うん、好き、」
「それで充分よ、ミラちゃん…オレもミラちゃんが好き。愛してるから、反応とか気にせんでええから。あ、演技はやめてな?冷めるから」
「うん?ん、」
守谷は手を離して、ぬらぬらと艶の付いた中指から準備万端の自身へと滑りを移した。
「当てるよ、」
「ん……あ、あ、あ♡」
「あったかいやろ?はー…あかんな…感触が…エロい…」
未来の窪みを先端でなぞれば摩擦もヨレも無く、自然の潤滑油がツルツルと二人を寄り添わせていく。
「は…あったかい……ハルくん…ぅわ…あ、」
「いくよ、ミラちゃん♡」
「あッ…♡」
毛を肉をより分けて侵入すればいつもよりダイレクトに温度と粘度がソコに伝わり…守谷は意識を遣りそうになり腰を止めた。
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