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最終章・嫁が可愛いのでなんでもできる
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しおりを挟む「こらぁ……堪らんな……ミラちゃん♡エッチや、絡みついて…気持ちええわ」
「そんなん聞きたないよ…」
「ミラちゃんは?どやの?いつもと違わんか?うら、」
「あ♡ん、ちが、う、あったかいし…痛くない…ぬるぬるが…すごい…」
快楽を伴う生殖行為は実に艶かしく、しかし子作りを目的としているので夫婦として正当なものだと互いに認識は一致している。
いやらしい、でも子作りのため、不埒な気分で臨んで良いのか未来は今一度考えたりもした。
「ん、せやな…ははッ…堪らんな…愛してるよ、ミラちゃんは?」
「こんな時にッ…言わんでッ…あ、」
「言うて、オレのこと、どう?ん、」
にゅるんと段差が段差を撫でる衝撃に、未来は大きく目を見開き驚く。
分かっているくせに、分かりきっているくせに、言えば感情が止まらなくなるから言いたくないのに…それでも未来は
「あッ…~~♡♡ふゥ、あい、してる、」
と懸命に言葉を放り出した。
「聞こえへんな、ぐっちょぐちょ言うてるから、んッ♡」
「あぃして、る、ちょ、あ♡」
「聞こえへんぞ、ミラ!」
聴こえているのに嘘をついているのか聴く気が無いのか、守谷は声を掻き消すように激しく擦り付けては荒く息を漏らす。
「あいッ、し、て、ルっ…ハルぐ、んッ…」
「知ってるわ、へへ、ん、」
あまり長くは戦えないな、なんせこんなに可愛い女性と一体になれてしかも生殖を許されて…何分か腰を振っただろうか、守谷は早めにギブサインを出す。
「あー、保たへん、いくよ、初中出し、」
「なか、だ、し、」
ナカダシ?出汁?耳にした事のない言葉が未来の脳を一瞬混乱させ、
「中に、ミラちゃんの胎の中に、子宮に、オレの子種を入れんねん、知ってるやろ、」
と分かり易い説明を聞けども、保健体育の性教育は意識的に避けてきたためにピンと来なかった。
もちろん子供ができる仕組みは知っているが、そこまでの経緯…教科書の男女の半身のイラストや、性器が付いた布人形が気持ち悪くて見られなかったのだ。
「い、痛いかな?こわ、」
「え、………分からん、せやろか、」
そういえば体外受精などで採卵する際には女性はとてつもない痛みを負うと聞いたことがある。
夫妻は断片的で半端な知識で「受精に伴う痛み」を恐れる。
「こわ、あ、あ♡」
それは破瓜と同等かそれ以上か、しかし込み上がる快感が「痛くてもいい」と不安を押し切って昇り詰めて、受け取った守谷もいよいよ、
「すまん、早いわ、あ、あ、出る、いくよミラ、ん、ん♡♡」
と予告をして、しっかりと、腰を押し付けた。
「んッ………♡♡♡あ、あー………♡♡♡」
「わ………ゎ……ぁ…」
濡れた所に液体を垂らすのだから感覚など分からない。
しかし中でしおしおと萎んでいく夫がいつもよりダイレクトに感じ取れた気がする。
「………ミラちゃん……あー、ようけ出た…ん、ミラちゃんの…タマゴに…届いたやろか?…何回か試そうな、ん…あ、痛かった?」
「平気……あんまり分からへんかった…」
痛みなど無い、それどころか胎の奥で脈打つ夫が普段より一層セクシーで男らしくて、血管が浮いた額とそこを流れる汗も全てが愛おしかった。
「さよか…見えへんもんな、うん」
「ハルくん、いつもより気持ちよさそうやった…」
「そら…気持ちええねんもん…ミラちゃんは?」
顔の汗を拭って妻に落ちたそれも拭いてやり、守谷がゆっくりと自身を引き抜けばちょろりと白濁も付いて出てくる。
守谷はそれを見て静かに笑み、未来の
「うん……気持ち良かった……い、一緒になってる、いう感じがした…」
という言葉を聞いてさらに破顔った。
「うんうん…せやな、ミラちゃんの声が聞けて気持ち良かったわ」
「恥ずかしなぁ…もぅ…」
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